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Sierra City, CA to Belden, CA / Day91 – 94/ Part3
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7/24(sat) Hiking Day 71 / 25mi /10:00am-6:30pm (8:30) /NB 1294mi
“Quick’n Fast Day Hike! ”

目を開くとその目には何も映らない。
いや見えているのは空だ。
薄曇りだろうか、まだ日が昇りきっていないだけか。

既にみんな起き始めている。
チャーリーはコンピューターで何かを調べている。
ヤバとEEはいつも二人仲良しだ。
まだ寝ているのは若者だけ。
昨日は遅かったのだろう、トレイン、ケイラブ、サンシーカーはいまだ夢中。
ジョーも起きられずにいる。

Terry & Nancy達はみんな起きていて、朝食の準備を進めている。
何か手伝おうかと動くと昨日と同じく、ハイカーは動いちゃダメ、の声。
そこにコーヒーがあるから、とモーニングコーヒーを楽しむ。

チャーリーは何をしているのか覗きに行くと、レンタカー会社を調べている。
なぜかというと、チャーリーは今までも何度かPCTを離れ遊びに行っている。
またなのだが、今回はテニスをしに行くという。
テニスですよ、テニス。
話は遡るが、チャーリーは地元でアマチュアテニスクラブに参加している。
そこには息子も一緒にいるらしい。
毎年あるアマチュアテニスの全国大会に出場が決まったのだ。
今年の開催地はオレゴンのポートランド。
どんどんPCTを北に向かえば近くは通過するのだが、当然間に合わない。
その大会は8月の上旬にあるらしく、リミットは近い。
チャーリーはせっかくだからその大会に参加したいのだと言う。
しかも娘の誕生日も近く、娘にも会えることがチャーリーのテンションをあげている。
チャーリーの自由さについては今更何も言うことが無い。

ところが、そのレンタカー会社がなかなか見つからないようだ。
確かにこの先の街もそれほど大きいところはないからしかたないのだろう。
唯一まともな大きさの街は、Mt. Shasta 。
PCTからは少し離れているが行く価値のある中規模の街だ。
そこにもレンタカー会社がないらしい。
値段は高いが他にはアムトラック(列車)しか無いのだ。
それには、Dunsmuir というMt. Shasta の手前の街からとなる。
結局結論は出ず、先延ばし。
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朝食が始まり、それはとても素晴らしいものだった。
家の中のキッチン周りに並べられたものを自分で取って行く。
僕の好きなものばかりだ。
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ホームメイドパンケーキにカリカリのベーコン。
リンクソーセージもあるし、スクランブルエッグ。
それからHomemade Potato Fries(シーズニングしタマネギと焼いたもの)。
コーヒーとオレンジジュースは鉄板だ。
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皿はあっという間に綺麗になる。
そして、おかわり。
昨日の夜あれだけ食べたというのに、僕の胃袋はまったく関係ないようだ。
せっかくなので、この光景をビデオに撮る。

食事も終わり、そろそろ出発の準備をしなければ。
トイレも済まし、歯も磨き、荷物を片付ける。
その前にスリーピングバッグを乾燥機にかけよう。
EEの真似だが、湿気を飛ばしてふかふかにしておこう。

チャーリーも準備が終わり、さあそろそろと思うがジョーの姿が無い。
探してみると、離れのベッドルームにいる。
かなりぐったりしているので具合が悪いのかと心配する。
ところが返事があいまいだ。
テリーも心配して薬は必要かと聞いてくる。
これにも返事があいまいだ。

よくよく聞いてみると、単なる寝不足らしい。
昨夜、トレイン達がうるさくてゆっくり眠れなかったようだ。
しかし、寝不足のジョーはいつものこと。
離れたダニエルのことなど、不安もあるのだろうか。

とはいえ、ぐずぐずなんてしていられない。
そろそろここも出ないといけない。
今日中になんとしてもBelden に着きたいのだ。
次の街Belden までは、あと25mi。
順当に行けば一日で歩くことができるはずだ。

順当に行けば。
この家族は素晴らしいトレイルエンジェルだ。
しかし、トレイルエンジェルの所へ行って早く出られた試しが無い。
それを覚悟してきていたものの、まさかこんな時間になるなんて思ってもいない。
結局、ジョーを起こし、荷物を準備して出発できたのは9:30am を回ってから。
エスフェイスはもう少ししたら出発するらしい。
トレイン達はのんびりしている。
YeahBut とEEはサウスバウンドで行くようだ。
それぞれみんなに挨拶をして再会を願う。
そして、Terry & Nancy達に心からの感謝と別れを告げる。

Terry がトレイルヘッドまで車で送ってくれる。
彼は、ここからBeldenまでは道も綺麗に整備され歩きやすく、一日で歩ける距離だと言う。
がしかし、この時間からだと厳しいかも知れないと言う。
とりあえず行ってみるしかないが、今の時間はもう10時になろうとしている。

二人はどう考えているかわからない。
僕は行きたいと思う。
テリーに感謝の気持ちを再び伝えて出発だ。
道路は馬蹄形に通っていて、トレイルはその道路Bucks Summitに向かう。
なだらかで歩きやすいトレイルを走るように歩いて行く。
細かいアップダウンはあるが、気にするほどでは無い。
左右の景色は流れるように消えて行く。
時間は見てはいけない。
とにかく歩いて行く。
少し登って行くと一気に道路、Bucks Summit に着く。

道路を横切り休まずに進む。
陽射しが今日も暑い。
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標高をやや上げるとBucks Creek を跨ぐ。
ここでしっかり水を補給しなければ先が長い。
後ろからチャーリーとジョーが追いついてくる。
“なんだか今日はとても早いな”とチャーリーとジョー。
“なんとしても今日はBelden に行くんだ”

ここからは斜度がきつくなって標高をぐんぐん上げて行く。
大きいスイッチバックだ。
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向こうからハイカーがやってくる。
見るからにスルーハイカー風だ。
Southbound のSection Hiker だろうか。
Hi、挨拶を交わす。
女性が“あなたはPCTハイカー? 何人?
僕は答える。
握手をして名乗り合う。
男性の方は、Halfmileというらしい。
Half mile!?
なんか聞いたことあるな。 ??? !!!
あのHalfmileだ!

“www.pctmap.net”ここにはフリーダウンロードできるPCTの地図がある。
ガイドブックや僕が使っているPCT Atlas はその縮尺が五万分の一だ。
その為決して詳細とは言えない。
なので、細かい地形の時に困るのだ。
ところが“pctmap”は約三万分の一で複雑な地形も読み取ることができる。
しかも地図に乗っているトレイルの軌跡は実際に歩いて取ったものだ。
その地図を作っている人。また、その軌跡を取っている人。
それが、Halfmile なのだ。

感動した。
思わず“おおっ!”とベタな声を出してしまう。
“ありがとう。お世話になってます。”
そう言うと恥ずかしそうに、ありがとう、と返事が返る。

嬉しくて、足取りも軽やかに歩き出す。
PCTに大きく関わり、PCT上の有名人の一人だし、
ある意味トレイルエンジェルでもある。

後ろからはチャーリーの声もジョーの声も聞こえない。
でも、僕が二人を引っ張って行けばなんとかなると信じる。
登り斜面は緩やかになり景色が開けてくる。
ここから東の方にはSpanish Peak という見晴らしの良い場所がある。
そちらから降りてくるハイカーがいる。
その服装からパークレンジャーだろうか。

時間は正午を回り。体も空腹を訴える。
木陰に腰をかけ、二人を待ちながら食事をして待つ。
結構長い休憩を取ったが、二人が来る気配は無い。
一服しながら、ストレッチをしてさあ出発と思うと二人の声が聞こえる。
二人も休憩していたようだ。
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テリーが言ったように歩きやすい快適なトレイルが続いて行く。
原っぱを抜け、森を抜ける。
トレイルは谷に降りていく。
そろそろ水の補給が必要な頃だ。
沢に沿うように歩いて行く。
見える川は美しく透き通っている。
その沢を跨ぐ場所がちょうど良い補給ポイントだ。
とても綺麗な水で気持ちのよい場所だ。
ゆっくりしたいところだが蚊が多すぎる。
一人先に歩き出す。

先に行くと向こうに人の姿がみえる。
一人は初老のセクションハイカー。
サウスバウンドで歩いているらしい。
もう一人はPCTハイカーの“Hui”だ。
名前の由来は良く分からないが、いかにも白人といった顔。
PCTハイカーにしてはとてもこぎれいにしている、初めて見る顔だった

Hui は先に進んで行く。
なかなか二人が追いついてこないので振り返り歩く。
稜線に出たトレイルはまた今までと違った景色だ。
屋久島で見るような岩が多くある。
ここも花崗岩が多い場所なのだ。
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それほど独走したつもりは無いが、二人の姿は見えてこない。
さっきいたセクションハイカーと話し込んでいるのだろうか。
先に行こうか悩んだが、立ち止まり待つことにする。
岩の上に腰をかける。
今日も天気が良くて暑いが、空気は乾燥していて気持ち良い。
高い山がすっかり無くなってしまった。
ここも標高は2000mも無い。
遠くまで広々見渡せる。

いつまでつづくのか。
どこまであるくのか。
はやくさきにいきたい。
ひとりあるいたほうがよいのかもしれない。

ぼんやりとしていると、向こうのカーブから現れる人が、チャーリーだ。
しかし、ジョーの姿は見えない。
こちらに来たチャーリーにジョーのことを訪ねる。
今日のジョーはいつもと違うようで、チャーリーは待つと言う。
“先に行ってくれ。追いつくから。”
そう言われたが、少し躊躇する。
と、向こうにジョーの姿が現れる。良かった。

安心して先に出発。
ここからは長い長い下り坂となる。
一気に1000m近く降りなければならない。
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大きなスイッチバックで少しずつ標高を下げるので、なかなか下に近づかない。
こんなに急ぐ必要なんて本当は無いかも知れない。
でも、いままでこうして少しずつ遅れて行ったのだ。
もう一つ今日の目標がある。
それはBelden にあるCaribou Crossing に行きたいのだ。
ミルクシェイクとものすごいボリュームのハンバーガーが有名。
YogiもPCTの中で最も美味しいうちの一つだと言う。
そう聞いたら行きたくなるし、本当ならこんなに焦らず行けたのだ。
とにかく今日はなんとしても予定通りに行きたいと思う。

そんなことを考えながら歩いているといつの間にか深い森の中。
植生はなんだか見慣れたものが多いように感じる。
鬱蒼として暗く、落ち葉の多い登山道。
まるで奥多摩の山の中を歩いているようだ。
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スイッチバックはどんどん細かくなるが、斜度はきつく、なかなか下に行かない。
建物や道路がちらと見えてもなお下り続ける。
下が見えてなおトレイルヘッドに出ないのも奥多摩みたいだ。
もう少し、もう少しと自分に良い聞かせながら歩くことにしよう。
トレイル脇に看板が立っている。
日本でも見るような登山道の案内板だ。
そしてトレイルは道路ではなく、線路へと出る。
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PCTは線路を斜めに横切って道路を進んで行く。
PCTにはしばしばこういった道路歩きがある。
この道に沿って行った先はBelden Town 。
時間は6時を回っている。

Belden は本当に小さな集落(Small Community)だ。
Belden Town と言われるところには小さなストアとレストラン。
それから数棟のコテージがある。モーテル代わりといったところか。
道路を少し西に行ったところにはPOがあるがここからは見えない。
レストランの前についてベンチに腰をおろす。
10時の出発から休憩込みで約6時間半。約25マイル。時速4マイルくらいか。
こんなに早く歩けるとは本当に驚きだ。

まだチャーリーとジョーは来ないのでレストランの中に入ってみる。
ストアはその中にあるので覗いてみる。
けっして品揃えは十分と言えない。
あまり綺麗にもしていないようで、埃がかぶるものもある。
コーラも古いパッケージだが、まあ良しとしようか。

コーラを飲み、タバコを燻らす。
レストランから出て来たライダーのカップルが訝しげに見てくる。
何に見えるのだろう。
Hiker or Trash ?

次にレストランから出てきたのは、今日会ったHui だ。
彼はここで食事をしていたらしく、美味しかったという。
ここの食事でも良いのだが、やはり目的はCaribou Restaurant。
しかし、カリブークロッシングの終了は午後7時位だ。
もう時間がぎりぎりという時になってチャーリーとジョーが来る。
チャーリーもこの早さで着けたことに驚きを隠せない。
少し興奮気味だ。

チャーリーはここのレストランでも良いのではないかと言うが、僕の願いを聞いてくれた。
カリブーレストランに電話をしてみると少し待っていてくれると言う。
しかしその時間は10分。
“PCTハイカーだから歩いていかなければならない。行けたら行くよ”
そう言って電話を切る。
間に合うだろうか。歩いて2mi。厳しそうだ。
もう一件電話をする。
トレイルエンジェルの Braaten’s だ。
レストランに行く途中にあるので、上手く行けば間に合うかも知れない。
電話がつながり事情を説明すると直ぐに来てくれると言う。
ありがたい。ぎりぎり間に合いそうだ。

ほっとして、チャーリーとジョーはストアを物色しに行く。
僕は外でのんびり佇む。
Hui と4人で待っていると一台の車が来る。
Braaten’s の車の様だ。
急いで来てくれたのだ。
と、後ろからもう一台の車が来る。
“あなた達さっき電話した人達ね。”
と車の女性に声をかけられる。
彼女はカリブークロッシングのオーナーの娘で、事情を察し、わざわざ迎えに来てくれたのだ。
なんてことだ。こんな優しさがあるのだろうか。
彼女はBraaten を知っていて、すぐに状況が飲み込めたようだ。
“レストランで待ってるわ。”そう言って去って行く。

迎えに来てくれたのはBraaten の奥さんで、とても優しい笑顔だ。
車に4人分のバックパックを入れると、
“トランクに4つ入れたのは初めてだわ”
と嬉しそうに言う。

自己紹介をしながら車は発進する。
Braaten’s Little Havenを通り過ぎ、先にレストランへ。
Braaten’s からレストランまでは歩いて5分くらいの距離だ。
Hui は食事済みなのでカリブークロッシングでは降りずBraaten’s へ。
僕たちは空っぽの胃袋を安心させる為にレストランの中に入る。

レストランとは言っても、オートキャンプの管理棟とストアを兼ねた小さな建物だ。
しかし、映画に出てきそうな雰囲気の良い田舎のレストランだ。
中に入るととても優しげな老婦人が挨拶してくれる。
彼女がここのオーナーだろうか。
とてもHiker Friendly な店だと書いてあったが、その通りのようだ。
それから迎えに来てくれた女性もいたので感謝を述べる。

この時点で無理を言って開けてもらっているので急いで注文をすることに。
メニューを見てみると、Breakfast もやっているじゃないか。
これなら急がずに明日の朝でも良かったかも知れない。
注文はBacon Cheese Hamburger!!! & Chocolate Milk Shake!!!
“Yeaaaah, Perfect!”
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テーブルに引かれたビニールの下にはここの歴史の写真と釣り上げた魚の写真。
この辺りもFishing が盛んらしい。
よく見てみればストアにも釣りに関係したものがかかっている。
先に出て来たシェイクにびっくり。
グラスが二つ出てくるのは、入りきらないからだそうだ。
ミルクシェイクとコーラを飲みながら待っていると、とても良い匂いとともにハンバーガー登場。
パテが香ばしく焼けた香りがたまらない。
いかにも美味そうなハンバーガーだ。

ミルクシェイクもハンバーガーも申し分の無い美味しさだった。
どれだけのハンバーガーを食べただろうか。
ファストフードとは明らかに違う、本当のアメリカの味。
本物のハンバーガーの味だ。

ゆっくり余韻を楽しみたくもあるが、時間を延長してもらっているのでそうもいかない。
しかし、売店はまだ開けるらしく人が続いて入ってくる。
僕はコーラを、各自必要なものを購入して店を出る。

外は涼しく、日が暮れて薄暗い。
とても気持ちのよい時間だ。
Belden は深い谷にある集落で、川に沿って道路と家がある。
よくよく見れば本当に奥多摩のような景色だ。
ここは沢井か御岳か。
気持ちの良い風が吹く川沿いを歩いてBraaten’s へ向かう。

燻る煙を纏い歩いて帰るこの道の幸せ。

Little Haven(小さな安息所)と書かれた標識があるところを入る。
母屋の隣に離れがあり、そこがPCTハイカー用に解放されている。
母屋の方に挨拶にいく。
“明日は日曜日で礼拝に行くから、自由にしていて”と言われる。
離れの方に行くとHuiの姿がある。
美味しかったかい?の声。

ジョーはHui に以前会ったことがあるようだ。
部屋の中に入ると他のハイカーの姿が。
ずっと前に会ったBen がいる。
一緒にFidgit もいるらしいが今はシャワー中だ。

部屋は中心の6畳ほどの部屋。それから二つベッドがある2部屋。
キッチンとバスルームといった構成だ。
Ben とFidgit が一番良い部屋を確保済み。
Hui も良い場所を確保していた。
空いたベッドは一つだが、小さくて寝心地が悪そうだ。
ジョーが手を挙げるので、チャーリーも譲る。
狭いベッドよりは広々とした床の方が大の字になって寝られる。

あまり綺麗では無いキッチンのそばにはハイカーの荷物が積まれている。
連絡をしたハイカーの分をBraaten がピックアップしておいてくれるのだ。
本来他人のものを持っていくのは許可されないのだろう。
しかし、PCTハイカーの為なのか、それとも小さな田舎町だからか。
たしかにここのPOは不定期で休む上営業時間も短い。
ハイカーにとっては不便以上だからこそのサービスだろう。

その中にチャーリーと僕の荷物を見つける。
何日前に買った食料だか全く気にならない。
この辺りの区間は想像以上に食事がとれるので、持った食料の余りがひどい。
必要の無いものはHiker Box かジョーとフウイにもらってもらう。
特にエナジーバーなどは高価だけに二人は喜ぶ。
僕の食料はそんなに贅沢ではないはずだが、チャーリーの食料は高価だ。

荷物の整理をしているとFidgit がシャワーから出てくる。
初めて会った時よりもスリムになったワンピース姿の彼女はかわいく見える。
まだシャワーも浴びていない汚くて臭い僕達にハグしてくる。
彼女はいつも全身で感情を現す。

順番にシャワーを浴び、ざっと洗濯をする。
部屋が暑いので扉を開けていると、蚊に刺されまくる。
外で一服中も気が抜けない。

みんなで今までの近況報告や、これから先の情報交換などをするがそろそろHiker Midnight。

時が経つのは本当に早い。
もうすぐ八月になる。
今後の計画をしっかりと立てなければ。
そわそわと落ち着かない夜だ。


-"runing"Turtle
by hikersdepot | 2011-11-05 14:17 | PCT 2010 by Turtle


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