亀です。
わたくし何を隠そう(隠してないけど)作ったり、改造したり、考えるのがとても好きです。 そして何を隠そう2(隠してないけど2)ミシンが使えるんです(エッヘン!) 僕の一番好きなバックパックの一つに『Gossamer gear Gorilla』があります。なにがそんなに良いのか、自分でも良く分からなくなる時がありますが、とにかく大きさがちょうど良いといった所です。結構満載にしてもなんとか入るし、外付けもしやすいし、拡張性があるといったら良いのでしょうか、いじくり甲斐があるヤツなんです。 軽量バックパックの中でも個人的に気になるポイントがトップの閉じ方。この閉じ方、できる限りシンプルな方が使いやすいと常日頃思っているのです。個人的2にはGoliteジャムや、GossamerGear G4 の閉じ方がやはりよろしいかと思っています。でもゴリラは違うので改造してみた記録を紹介。 まず初代ゴリラの改造Ver. これは元々付いていたテープも再利用できるので、それほど難しい作業ではありません。けれど、裏当てとかをしようと思うと少し面倒にはなりますね。本体の生地の強度を考えるとぜひとも裏当てはしたいものです。 2代目ゴリラの改造Ver. これは長考でした。まず取りかかる前にバックパックを前にして3〜4時間ほど行程を考えてから取りかかりました。やること自体は少々面倒なだけで難しい作業ではありません。しかし、ほどいたり伸ばしたり、縫い直したり、パーツを作ったりといったことで時間がかかります。トータル6時間ほどかけた作業となりました。トップのジッパーをころしてしまえば簡単だったのですが、なんとかそれも活かしながらできないかと考えた結果でした。 後日談ですが、頼まれてどちらの改造も承ったことがあります。初代Ver. は2度受けました。2代目Ver. は一度。やはり2回目、3回目は作業がどんどん早くスムーズになって行くものです。あれほど時間をかけた二代目Ver. も2回目は2時間もかからず終了。パーツ作りをしなくて済むようにできればもっと早くできると分かりました。 どちらも大満足で、現役でがんばっています。初代は2012年にアメリカに渡りアリゾナトレイルを共にしましたし、多くのハイキングで活躍しています。最近ではパックラフトでの旅での出番が多いですね。 2代目は2012年の信越トレイルでは改造前の状態で使用しています。改造後は冬山でのハイク。クロスカントリーツアーでのヘビーユースにも耐えました。今年の五国ハイク(別の機会に話します)でも400km近い旅を共にしてくれました。アメリカのパックラフティングツアーでも15kgオーバーの荷物にも耐えてくれました。それ以外でも銀山トレイルハイクや高島トレイルハイクでも活躍し、一年中フル稼働です。特別なギミックがなくても、雪から川まで。春夏秋冬。一個のバックパックで一年中使うことができたりするんです。 市販のバックパックというのは100点といったことはありません。それは当たり前のことですよね。ある程度落としどころを作るので、どうしても100点を得られるようなものは作り様がないのです。しかし、ちょっと手を加えてみると、あら不思議、自分好みの限りなく100点に近いものになったりするのです。そんなお話でした。 - Sawing Turtle #
by hikersdepot
| 2013-12-12 20:27
| 道具
滑り亀です。
さてまた話は飛んで、2012年の6月のこと。ある2人の運命を変えることになろう日が訪れます。まさかこの時には私はもちろんのこと、本人達も予想していなかったことでしょう。そんなお話のはじまりはじまり。 2012年6月中旬 この月の頭にはリハビリを兼ねてボスと2人でサニーエモーションにお邪魔になりました。ですがいつまでも2人でやっていても楽しくないのでパックラフターを増やすために数人のお客さまに声をかけて一緒にパックラフティングに行くことにしました。 メンバーは、バーダー、ノリジム、マミーズ、イソカワ、の4名にボスとカメの6人です。とても楽しみにしていたのですが、なんとこの日は台風が直撃するかどうかギリギリの天気。予報では曇り、夕方から雨とのことで決行としました。 朝、東京某所にて全員集合し、カメ2号で一路安曇野をめざします。天気は曇りでしたが、八王子を過ぎたころからパラパラと雨。山梨はまだ良かったものの、諏訪では結構な雨降りの強さ。安曇野についてからも雨が止む気配はないものの、雲は高く、なんとかなるんじゃないか、そんなギリギリの天気でした。 現地でサニエモ柴田さんと合流。みんな着替えて出発。ドキドキです! まずは舟をふくらませましょう!初めてだって10分もあれば完了してしまう簡単さが魅力です。 4人中3人はパドルを持つのも初めてなので、まずはパドルの持ち方、漕ぎ方のお勉強です。バーダーさんは少しカヤックの経験はあるものの他の3人はパドルを持つのも初めての経験。ぎこちなさが新鮮で良いですね。 まずは池の上でパックラフトの基本的な操作を学びます。とはいえ、難しいことはさほどないのです。しいて上げると、右を漕げば左を向き、左を漕げば右を向く、といった逆の動作に慣れは必要でしょう。とくにパックラフトは旋回しやすいため、真っすぐ進むのには慣れるまで時間がかかるのかもしれませんね。 そして30分もせずにいきなり川へとレッツゴーなのです!パックラフトは基本川でこそ活きる道具。流れのないところでどんなに練習してもたかがしれています。実践あるのみです!! 川での注意点。流された場合の対処法などを確認します。雨の影響で先日見たよりもだいぶ増水具合がすごいです。う〜ん。みんなどうなることやらです! まずはフェリーグライドという川を横切るための基本技術です。先頭バッターは私!!対岸でみんなが来るのを待ちます。ぼくも初めは思うようにいかず、必要以上に流されてしまいましたが、上手く波を捉えられるようになれば、波の抵抗をいなすだけでも斜めに移動できるようになるんです。基本的には流れに向かって斜めに漕いで行く感じで、舟をやや傾け舟底で川の流れを受けるようにします。 ところが初めは舟を自分の思う向きに安定させておくことすらできず流されていく〜!イソカワ〜〜!!ノリジム〜〜〜〜〜!マミーズ〜〜〜〜〜〜〜! あ〜あ。 バーダーはやや流されたもののパドリング経験があるだけになんとかしています。イソカワもバックカントリースノーボードで鍛えた足腰の強さとバランスの良さでなんとか操船しています。しかし、ノリジムとマミーズは道具を使うアウトドアの遊びが初めてということもありなかな苦戦。 女性パックラフターのパイオニア(?) ハイカーズデポのアイドル マミーズ です。 ミスターノリジム!! ハイカーズデポヘビーユーザーです。いつもありがとうございます! 我らが頼れるガイド!柴田さん! パックラフトの楽しさを伝える、日本の伝道師です。 ヘビーバックカントリースノーボーダー!!スノーバム、イソカワ!!! さすがのバランス感です。アップじゃなくてごめんね。 ハイカーバーダー!そしてギアフリーク! いつもリサーチ能力に感心してます。頼りにしてます!! 犀川のゆったりとした大きな流れは良いですね。みんなも初めての川下りをやっと楽しみだしたようです。そのまま集合地点まで下り上陸。そしてお昼休憩です。 雨が少し小降りになり明るくなってきました。よしよし。そして午後の第2ラウンド開始です!午前中よりも少し上流までサニエモ号で移動し、川に入ります。 もちろん練習をしながらですが、午前中よりはもっと川下りを楽しんでもらいながら下ります。半日やっただけなのに、すでに乗れてしまう。これがパックラフトの楽しさ、簡単さなのです。 午前中よりも雨は小降りで雲も上がって明るくなりました。みんな少し余裕が出てきて笑顔が良いですね! 再び集合地点まで下ってきて終了となります。時刻はすでの午後4時ころ。結構たっぷり遊びましたね。サニーエモーションのツアーはサービスたっぷりで十分過ぎるくらい楽しめます。それもガイドの柴田さんの人柄なのでしょう。 実はこの帰り道、諏訪を越えた辺りから豪雨となり、数m先も見えないほどの雨となってしまいました。安全運転を心がけても恐怖を感じるほどでしたが、なんとか無事皆さんと帰ってくることができました。お疲れ様でした。 すでにこの時船長となっていたバーダーさんは分かるのですが、実はノリジム、マミーズ略してノリマミがこの後どっぷりと肩まで、いや頭までパックラフトに浸かって行くことになるのです。なんだか悪い遊びを教えたみたいで申し訳ない気持ちが少しは。。。ですがそれはまた別のお話。 それでは、アディオス!アミーゴ! - Downpour Turtle #
by hikersdepot
| 2013-12-06 19:24
| 漕
へたれ亀です。
新しい遊びは楽しいものです。小さい頃からスキーに親しんでいる僕ですが、今まで経験してこなかったスキーがあります。クロスカントリースキー。日本ではどうしても競技のイメージが強いですが、本来はクロスカントリー(野山)を自由に活動するためのスキーです。 きっかけを作ってくれたのは新潟に住む当店のお客さま(仮にNさん)です。索道(リフト)会社の社長さんで、雪遊びの達人(ということにしておきます)です。信越トレイルをスキーでスルーハイクしたことがある、すごい(変)人です。 なべくら高原 森の家 は信越トレイルの事務局があるのですが、それだけでなく様々なアクティビティのイベントやコテージの運営などもしています。今回はコテージに泊まり、二日間周辺を楽しむことにしました。森の家ではクロスカントリースキーに必要な、板、ブーツ、スキーポールの貸し出しをしてくれます。それ以外はいつもの雪山装備で十分なので、あとは進むのみ! クロスカントリースキーの特徴は歩くことに特化した細い板です。スキーの原型にもっとも近く、スキーで移動する楽しみを味わえる素晴らしい道具でもあります。 スキーって滑るものでしょ?と思う方が多いのは当然です。ですが、本来のスキーは歩くものだったのです。北欧で発達したスキーは、楽しみの延長で滑る技術が生まれ、技術発展とともに形態化してきました。いつしかそれは西ヨーロッパに伝わり、アルペン地方での移動手段としても使用されるようになります。しかしアルペン地方の山々は急峻で雪が硬いため北欧と同じような仕組みでは使いにくかったのです。そして踵を固定するようになり、板に金属のエッジを加え、滑ることに特化したアルペンスキーが生まれたのです。今みなさんがスキーと言っているものは少し前まではしっかりと区別され、アルペンスキーと呼ばれていました。 さて、細板で困ることは?脚の幅よりも細いので、バランスをとるのが大変なのです。小一時間も乗っていればなれるのですが、初めは生まれたてのバンビのごとく足をプルプル震わせなければなりません。 当店ボスはスキーの経験こそあるものの、まだまだ達人とは言えないほどです。しかし、ボスでも(?)すぐにすいすい歩けるようになりました。初日は天気も悪いため、近くで歩いたり滑ったり練習です。 クロスカントリースキーはダブルキャンバーと呼ばれる反りのため、滑るといっても普通のスキーのようには滑れません。それは、うんぬんかんぬん、あーだこーだ。。。説明が長くなるため今回はやめておきます。気になる方はぜひ店頭で。 のんびり過ごし、信越トレイル事務局の方達と会食をし、一日目は終了。 二日目。待望の晴れ間です。平らなところは畑の上です! 夏は道路。冬は冬季閉鎖。道路の上には3m以上の雪。スノートレイルを進みます。目的地はこの先にある牧峠。 ボスは元気です。 雪大好きなのでテンションあがるぅ! - Skiing Turtle #
by hikersdepot
| 2013-12-01 15:58
| 歩
ワンポールシェルターもしくはワンポールテントを立てる際に中央に入れる一本の棒。専用のものを使うのが最適だとわかっていても、なんとか代用して軽量化できないものだろうか、と考える。そんなとき便利だったのが、Black Diamond のポールリンクコンバーターです。しかしそれもとうとうカタログからも落ちてしまい廃番となってしまったようです。
ですので今更ですが、ポールリンクコンバーターがなくても、二本のポールを繋いでワンポールシェルターのポールとして使えるようにする方法を紹介したいと思います。 用意するのはポール二本とカラビナ一個、それらを固定するためのバンドです。ポールは分かりやすくするためにあえて色違いにしています。 まずポールを互い違いに並べます。 ストラップを短くした状態で、カラビナを使って繋ぎ合わせます。 次にバンドでそれぞれのポール同士を合わせて固定します。 以上で完成です。 あとはシェルターの高さに合わせて伸ばしてもらえれば良いです。 ポールリンクコンバーターでも同じですが、この方法の場合、写真で見てもわかるように真っすぐ一直線ではなくZ字に接続するため、専用のポールと比べ強度は落ちます。万が一の場合ハイキングポールが折れる可能性もあるので強風時には注意が必要です。また、ポールの材質や太さによってはたわんだり、しなりすぎたりすることもあります。 しかし知っていて損のない方法だと思いますので、自分自身で判断し有効活用してもらえればと思います。 - Hiking Turtle #
by hikersdepot
| 2013-12-01 15:46
| 道具
欲深い亀です。 季節が行ったり来たりしますが、すいません。 私、亀ですが、雪山にも時々出没します。もとはバックカントリースキーヤーですから(エッヘン!)今でも辞めてはいないですが、ぐっとその数は減り、その代わりいろんな楽しみ方をしております。
みんな、好きな山、があると思います。ない人には作って欲しい。ふと気が向いたとき。ふと時間が空いたとき。どこに行こうか悩んでいるうちに時間がなくなるのはもったいない。あ、あそこ行こうかな。そんなお気に入りの場所です。僕はいくつかあるのですが、ナイショです。 そのナイショの場所の一つのお話。 2012年2月中旬 新しいオモチャを手に入れた!スノーシュー!! 僕はずっとスキーヤーだったのでスノーシューとはほとんど縁の無いアウトドアライフでした(アウトドアライフって言ったの初めてかも(笑))。バックカントリースノーボーダーならスノシューを使ってハイクアップしますので基本持っていると思います(ただし最近はスプリットボードが主流ですのでスノーボーダーもスノーシューとは縁が無くなりつつありますね)。 雪の上に行くなら歩いたって意味が無い!滑らない雪山には行きたくない!なんて言ってたころもありますが、いつの間にか板は太く滑り重視になりすぎて重くなり、機動力は落ち、いつの間にかそんなバックカントリースキーから心が離れていってしまいました。 閑話休題 そんなこんなで、雪山歩きに行こうったって、スノーシューは無いし重くて嫌だ。ワカンの軽さと機動力は分かっているけど歩きづらい。ワカンみたいに軽くて小さくて雪に埋まって安定してくれるのは良いが、歩きづらいし、雪が深い時は埋まりすぎる。スノーシューは浮力が高いけど高過ぎて下りで無駄に滑ってしまうし、無駄に重いが、踵が浮いて歩きやすいのは良い。そんな、理想通りのもの無いよなぁ。 ありました。 Northern Lights ノーザンライト Racer Elite レーサーエリート もとはレース用なので通常よりもぐっとコンパクトの為浮力は少ないです。しかしワカンよりは確実に大きくデッキがあるので浮力は間違いなくワカン以上だとすれば十分なのではないか。そしてその実験もかねて雪山へ。行くのは、そう、お気に入りにいつものアソコ。 ゆっくりのんびりスタートで、現地出発はお昼ころ。ちょっと曇ってきてしまいましたが、これも冬らしくて嫌いじゃない。夏はキャンプ場になっている場所から入って行きます。 森の中をハイクアップ。なかなかの機能に満足。 再び森の中へ。あえて急斜面を下りてみたりトラバースしてみたり、スノシューの機能を試します。うん、だいたい思った通り。使えます。下りでもある程度の浮力で支えてくれながらも、適度に沈むので安定して下れます。 ちょっと休憩。相棒ちらみせです。 二日目。今日は山頂を目指してみたりしたりします。その途中に東屋が。ここも良いけど吹きだまりがすごくて雪かきが大変そうだ。 急斜面のトラバース。雪の吹きだまりに四苦八苦。さすがにここまでくると浮力が欲しい所だが、まあ、太めのスキー板でもこれくらいは沈むだろうと思うと、やっぱりスノーシューが小さくても問題なさそうだ。取り回しのしやすさがうれしい。 見下ろす風景は白く美しい。雪山は美しい。 山頂からは一気に駆け下り、昨日通ったキャンプ場を通過して帰還。昼には車で帰路へつく。これくらいのんびりが雪山には良い。へたれただけかな?!まあ亀だし、これで良し! ちゃんちゃん! - Waekness Turtle #
by hikersdepot
| 2013-12-01 12:26
| 歩
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