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9月5日 12時オープン。
JMTの装備を書かなければ、と思いつつ時間が経ってしまいました。
いつの間にか自分の店、Hiker's Depotは明日オープン。

7月に帰国してから、
「開店まであと二ヶ月もあるな。」
なんて思っていたのが、甘い予測だったことに気づかされたのはお盆あたり。

内装が終わるのか?
商品は集まるのか?
何か忘れていることは???

前職の経験があるとはいえ、自分で店を開くというのはまた別の話。
毎日毎日が勉強と苦労の二ヶ月間でした。
この二ヶ月間、様々な友人の支えを受けながらなんとか明日を迎えられるようになりました。
自分の店であると同時に、仲間みんなの店でもあります。
小さな店ですが、多くの人の心にちょっと引っかかる店でありたいものです。

ちょっと開店前最後の追い込みの写真等。
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店のあるマンションです。2Fとはいえ、通りからはしっかり見えます。
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-15-33日生三鷹マンション
TEL 0422-70-3190
JR三鷹駅南口から中央通りをまっすぐ歩いて7,8分。落ちついた場所です。









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入り口にはアルコールストーブやウインドスクリーン。
一時期に比べればポピュラーになりましたが、まだまだマイナー。
でも装備、燃料の軽量化にもっとも貢献する道具だと思っています。
こうしてディスプレイするとシンプルな美しさが目を引きます。
JMTやシェラの地図もあります。












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今回、提案していきたい乾燥食材コーナー。
既存のフリーズドライ食品を買わなくても、
日本の智恵「乾物」でシンプルでも美味しい食事が楽しめます。
当店で扱っているのは完全無添加、無着色の食品ばかりです。
日常の、非常時の保存食としても優秀な乾物をお試しあれ。













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店内は10坪程の小さな店です。
商品はまだまだ少ないですね。。。。
悠長にはしてられないけど、気長にいいものを揃えていきます。
秋冬物のウェアは随時入荷します。











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さぁ、あと一踏ん張り頑張ります!

HIker's Depot
土屋智哉


Hiker's Depot ウェブサイトこちらより
# by hikersdepot | 2008-09-04 18:25 | 戯言
装備表 Gear List JMT Thru-Hike
アメリカの雑誌やWEBで出会い、
日本で実践してきた「ウルトラライトハイキング」というスタイル。
装備が軽い、という利便性だけでなく、
装備がシンプルであるがゆえに自分と自然との距離感が近づいてくる。
そんなクライミングやサーフィンに通じる思想にも魅力されている。

ウルトラライトハイキングの装備はマニアックで特殊だ、
という向きも確かにあるかもしれないけれど、
求める機能以外を極限まで削ぎ落としたそのデザインこそ、
Function is Beautyを表現しているのかもしれません。

結果、いままでの自分の集大成となった今回の装備表です。
*)用具の名前など、初めて見る人には???な言葉も多いですが、それはおいおいブログ内で説明します。

装備表 Gear List JMT Thru-Hike_e0128835_17285597.jpg

BASE WEIGHT 4458g 〜バックパック内の食料、水、燃料以外の基本装備〜
<パック関係 164g>
バックパック Z-packs Zpack*1 164g
パックカバー ポンチョにて兼用

<シェルター&スリーピング関係 1071g>
スリーピングパッド Gossamer ナイトライトスリーピングパッド*1 178g
スリーピングバッグ Nunatak ゴースト(スタッフバック込)*1 476g
シェルター MFD ケロニアンタープ(スタッフバック&ガイライン込)*1 214g
シェルターポール トレッキングポールにて兼用
ペグ VARGO チタンネイルペグ*6 49g
ビビィ/グラウンドシート Titanium Goat ターミンガン*1 154g

<クロージング関係 946g>
インサレーショントップ Nunatak スカハー*1 395g
インサレーションボトム mont-bell ULダウンインナーパンツ*1 155g
レインギアー Integral Designs シルコートケープ*1 135g
ウォームハット patagonia ビーニー*1 55g
スペアウィッキングレイヤー patagonia エアリアスT S/S*1 100g
スペアソックス smartwool アドレナリンライトミニクルー*2p 86g
ウェアストレージバッグ Granite Gear エアーバッグ*1 20g

<クッキング&ウォーター関係 1251g>
ストーブ Backpacking Light チタンウイングストーブ*1 13g
ウインドスクリーン Backpacking Light チタンウインドスクリーン*1 14g
ライター Bic ¥100ライター*1 16g
クックポット Snowpeak チタンシングルマグ450(自作蓋込)*1 85g
ユーテンシル Backpacking Light ロングハンドルチタンスプーン*1 16g
フードストレージ Bearikade ベアーキャニスター*1 894g
ウォーターストレージ platypus プラティパス1*1 25g
ウォーターストレージ platypus プラティパス1(ハイドレーション仕様)*1 89g
ウォータートリートメント SETCHELLE ウォーターフィルター*1 99g

<その他小物 1026g>
ライト PETZL e-Lite*1 28g
ファーストエイド自作キット*1 118g
ソーイングキット自作キット*1 16g
トイレ自作キット(シャベル、ダクトテープ、浄水材込)*1 242g
歯ブラシ/歯磨き粉/石けん*1 86g
タオル CASCADE DESIGN パックタオル(フェイスタオルサイズにカット)*1 76g
ヘッドネット Sea to Summit ヘッドネット*1 36g 
クランポン ENG ZHE SPORTS*1p 334g
GPS用予備用バッテリー FUJI 単三リチウム*6 90g


WEARABLE GEARS 1171g 〜ポケット&ポシェット内の装備〜
<ポシェット 660g>
ポシェット MFD オリジナルポシェット*1 28g
地図/許可証 JMT MAP-PACK&許可証*1 56g
GPS GARMIN VISTA HCx*1 167g
カメラ Leica D-LUX3*1 185g
ミニ三脚*1 49g
防虫剤 REPEL Lemon Eucalyptus120ml*1 129g
サンスクリーン*1 18g 
ノート/ペン*1 28g

<ポケット内 171g>
ホイッスル/ハサミ/コンパスセット*1 127g
ライター Bic ¥100ライター*1 16g
財布 SIM BLISSITY フォールドワレット*1 28g

<手持ち 340g>
トレッキングポール ODBOX フォックステール120*1p 284g
時計 SUUNTO ヴェクター*1 56g


WEAR 1738g 〜ハイキング中身につけている衣類〜
アンダーウェアトップ Finetrack フラッドラッシュスキンメッシュT*1 44g
アンダーウェアボトム SKINS スポーツロングタイツ*1 128g
ウィッキングレイヤートップ Patagonia キャプリーン2クルーL/S*1 150g
ウィッキングレイヤーボトム Patagonia GⅡジップオフパンツ*1 326g
ウインドギア Patagonia フーディニフルジップ*1 97g
グローブ Mizuno ブレスサーモグローブ*1p 31g
ソックス Smartwool アドレナリンライトミニクルー*1p 43g
サンハット Patagonia エアリアスバゲットハット*1 37g
ゲイター Integral Designs e-VENTショートスパッツ*1 59g
シューズ montrail ハードロック(スーパーフィートカスタム込)*1p 814g
サングラス Sporteyz ロールアップサングラス*1 9g


CONSUME 8085g 〜食料、水、燃料〜
主食(フリーズドライ&クスクス) 110g/1食*24食 2640g
副食(スープ&コーヒー) 20g/1食*24食 480g
行動食(エナジーバー、ゲル、粉末クエン酸) 165g/1食*13食  2145g
その他(塩タブ、飴、ドライフルーツ、ナッツ) 90g/1日*10日 900g
水(現地調達 平均1L携行) 1000g 
燃料 Esbitミリタリー 30g/1日*14日 420g

=======================================================
重量の割には長〜いリストになりましたが、以上となります。
JMTでの装備はこれが全てとなります。
持ち歩いている装備重量はバックパックのベースウェイトとポシェットのウェアラブル、をあわせた5629gです。
それに食料、水、燃料がスタート時と7日目のMuir Trail Ranch補給時に4000g加わるというものです。
最大重量で9629g

次回からは装備それぞれについて歩いて、使って感じたことを書いてみたいと思います。
# by hikersdepot | 2008-08-14 18:02 | JMT 2008 by BF
ロゴとフライヤー
ロゴとフライヤー_e0128835_2385860.jpg

JMTの紀行文もとりあえず、ゴールにたどり着いてホッと一安心。
写真を選んだり、文章を考えたり、
地図や日記を眺めながら、あの瞬間の風景が思い出されて楽しい作業でした。
僕が一番楽しんでいたかもしれません。

来週からは装備、食料、歩き方、などウルトラライトスタイルでのロングハイクの方法を書いてみたいと思います。
確かにあちらの気候は日本と違いますが、色々な部分で参考にできる点はあると思います。自分の日本での経験と比較しながら書いてみたいと思います。
こちらもご興味あれば是非。

さて、暑い毎日が続きます。
山へ避暑!に行きたいところですが、我慢我慢。
開店に向けてメーカーさんとの商談やら、内装工事やらに忙殺されています。
本当にオープンできるのかしら?
と思いつつ、なんとかなるでしょ。と開き直っています。

とりあえず、フライヤーは出来上がってしまった。
オープン日も記載してある。
ということで、なんとかしなきゃ。

ロゴとフライヤー_e0128835_2393380.jpg

荷物が軽ければ女の子でも大丈夫!
シャボン玉で軽いイメージ!
というわけで、
ヒゲに坊主の僕とは似ても似つかないものができました。

どこかで見つけたらもらってやってください。


この週末はこのロゴやフライヤーデザインしてくれた友人の主催する野外パーティーのお手伝いです。
# by hikersdepot | 2008-08-13 00:25 | 戯言
DAY after Thru-Hike 〜JMT Thru-Hike2008〜
After Thru-Hike(6月27日、28日) Mt.Whitney〜Whitney Portal 18km

山頂で惚けるように脱力した僕は、夢遊病の様にあたりをふらつく。
何をしていいのかわからない。空っぽだ。
30分程そうしていたのだろうか、
僕は測候小屋の中で食事の支度をはじめ、ようやく我に返った。
コーヒーを飲む頃には落ち着きを取り戻し、この後のことを考える。

遠足は家に帰るまでが遠足。
Yosemite Happy IsleからはじまったJohn Muir TrailはMt.Whitney山頂で確かに終わったものの、ここはまだ4000mを越える高所。
街の入り口までは、まだまだ行程18km、高低差1800mの長過ぎる下りが待っている。
膝に不安のある僕にはむしろここが最後の難関。

まだ日も高い。
山頂でのビバークはやめ、今日中に800m下のTrail Campまで、そして残りの1000mは明日下ることにする。


DAY after Thru-Hike 〜JMT Thru-Hike2008〜_e0128835_21443772.jpgあきれる程のスイッチバックを繰り返したTrail Camp。
人が多すぎ、落ち着けない。
今までの静かなキャンプを懐かしんでいた僕だが、

夕日の美しさには全てを忘れ、目を奪われた。






翌日の昼にたどり着いたWhitney Portal。
僕の2週間の出来事など何も無かったかの様に、
ここでは当たり前の一日が過ぎている。
大きな自然の中で、そして無数の人の営みの中で、
僕がThru-Hikeしたことなんて、どうでもいいこと。
おごること無く、謙虚にまた歩きはじめればいい。

ハイキングは誰もができるものなのだから。


DAY after Thru-Hike 〜JMT Thru-Hike2008〜_e0128835_21453075.jpg

# by hikersdepot | 2008-08-12 17:41 | JMT 2008 by BF
DAY13 〜JMT Thru-Hike2008〜
DAY13(6月27日) Guitar Lake〜Mt.Whitney 10km

DAY13 〜JMT Thru-Hike2008〜_e0128835_21333369.jpg眠れない。
谷を吹き下りる風が一晩中、容赦なくタープを揺らす。
Mt.Whitneyを目の前に望むGuitar Lakeは風の通り道。
北東の谷からの風は止むことなく、一日中湖の周りを駆け抜けている。
思いきり低く設営したタープは風にも負けず、
しっかりと僕を守ってくれているが、風の音だけはどうしようもない。
いつしか眠りに引き込まれるものの、その眠りは浅い。
最後の夜、いつまでも風の音が耳に残った。

いよいよ最終章。
4419mのMt.Whitney山頂までの高低差900m、行程10kmを残すだけ。
乾いた岩の大地を一歩一歩進んでいく。
歩き、休み、そしてまた歩く。
空気の薄さのためか、体が前に進まない。
後ろをふりかえれば遥か下方にGuitar Lakeが小さく見え、
周囲をみわたせば、山並みも既に眼下。
それでも山頂は僕に近づいてくれない。
なだらかな登路は終わりなく、彼方まで続く。

休む回数と時間が増えるなか、それでもひたすら足を前に出す。
すれ違うWhitney portalからのハイカーが僕に最後の力を与えてくれる。
いつ終わるともしれないガレ場のトレイルの向こう、
測候小屋が小さく、本当に小さく目に入る。
歓喜と安堵が押し寄せ、あとはよく覚えていない。
気がつけば目の前にはMt.Whitney山頂を示すプレート。


DAY13 〜JMT Thru-Hike2008〜_e0128835_213535100.jpg



DAY13 〜JMT Thru-Hike2008〜_e0128835_21374720.jpg身体から全てが流れでる。
僕とまわりの自然とを分け隔てるのはこの薄い皮膚一枚。
僕であって僕でないような、透明感。一体感。

山頂を吹きわたる風は確かに僕の身体の中を流れていた。






Guitar Lake 08:40
Mt.Whitney JCT 10:55
Mt.Whitney 12:23
*John Muir Trail Thru-Hike ! 完成
# by hikersdepot | 2008-08-11 13:30 | JMT 2008 by BF