「ほっ」と。キャンペーン
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Big Lake Youth Camp to Timberline Lodge, OR/Day127–130/Hike Day100-103/2004.4mi-2110.8mi/106.4mi①
8/26(Thur) Hiking Day100/ 29mi/ 6:45am- 6:30pm (11:45) /NB 2033mi
“Cold Fog Windy 100th Hiking Day”

寝たのはいつものマットと寝袋とはいえ、快適な屋根の下快眠。
そしてベッドの上。
体の疲れはいつもより取れている気がする。
ゆっくりトイレに行って身支度を済ます。
ほとんどいつも通りの時間に出発。
寝ぼけ眼のGolden Childに別れを告げて出発。

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少しジープロードを歩き、トレイルに戻る。
雲が多い天気でどうも微妙な感じだ。
平坦で特徴のあまりない森の中を北へと歩く。
小さなPondを通り過ぎてしばらく行くとSantium Pass。
ここまでは順調に来ている。
昨晩の食事をたっぷり食べたせいか、それほど空腹を感じないからだ。
道路に出る直前に小さなウォータキャッシュとクーラーボックスがある。
しかしその中身は、とても残念だけど、ゴミだけになっている。
少しだけ残っていた水をもらいまた歩き始める。

ゆっくりジグザクに登っていくと途中に看板が立っている。
そこにはこの先に火災による閉鎖区域があることを教えてくれている。
それは僕の予想以上に広範囲のようだ。
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標高が上がるにしたがい、空は暗くなってくる。
風がとても冷たい。
稜線に上がって風が避けられる場所で一休みしよう。
風が当たらなければまだ耐えられる気温だ。
まだ8月だというのに寒くなるには早過ぎだろう。
軽く食事をしながら、携帯電話を見ると電波が届いている。
妻からメールがあり、Ashland で世話になったKiwaさんから手紙が届いたらしい。
僕の代わりに日本で待っている妻を安心させようとしてくれたようだ。
本当に、女性という存在は、ありがたい。

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上から歩いて来たハイカーがいるが、装備を見るとどうやらクライマーか。
歩いていくと、側面には登れそうな岩があり、踏み跡がたくさんある。
ここは良い練習の場所のようだ。
稜線を跨ぐころには空は厚い雲に覆われる。
本来なら綺麗にThree fingered Jackが見えるのだろうが、残念だ。

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ずっと山肌を水平に歩いていき、稜線に向かって登りまた跨ぐ。
下りに入ると、急に陽が指し晴れ間が出てくる。
全く見えなかったThree Fingered Jackが見える。
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なかなか格好の良い岩山だ。
下からは三人のカウボーイ達が上がってくる。
僕も少しだけで良いから馬に乗ってPCTを旅してみたいものだ。

今日は水場が本当に少ない。
寒いのであまり水を飲まないから良いが、暑かったら大変だったろう。
稜線を辿ってまた下りになる。
眼下には池と休憩の時にも見えた富士山みたいな山が。
この下の森は倒木が多く、あまり綺麗ではない。
そのブッシュの中に埋もれるようにハイカーが休憩している。
Kiwi達だ!
Bendで抜かれたのだろうが、追いついたようだ。
先に出ていたことも今知ったのだが。
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再び稜線に。
晴れ間は無くなり、さらに雲は厚く気温は下がってくる。
風も強さを増してくる。
とにかく寒い。
これで雨に降られたら辛そうだ。

Kiwi達と同じようなスピードで抜きつ抜かれつ進んでいく。
寒いから休憩もままならない。
稜線に沿うためアップダウンが多くスピードが上がらない。
時々見える向こうの空は明るく、雲はこの辺り限定でかかっているようだ。

気温は10℃位らしい。
風が温度計に当たってしまっているので正確とは言えないだろう。
さらに体に当たる風速を考えると、体感温度は5℃以下ではないだろうか。
ついこの前まで暑さで苦労していたのに、一気にこの寒さは堪える。
しかし、なんとかウィンドシャツだけで乗り切る。
レインウェアを着たら汗をかいてさらに冷えてしまいそうだ。

そしてとうとう、Rockpile Lakeの手前でNogaに追いついてしまう。
彼女はSoboのハイカーと話をしているとこだ。
今度はNogaと抜きつ抜かれつ歩いていく。
水はほとんど減っていないので、水補給を見合わせて先を急ぐ。
気温はさらに下がり、風は相変わらず強いままだ。

Nogaはずいぶん大きなレインパンツを履いている。
尋ねると、それはEvanのものらしい。
旅を途中で止めざるえなくなったEvan。
Nogaは防水のパンツを持って無かったので、Evanがあげたらしいのだ。
Evanらしいエピソードだ。

さらに辺りはガスってきた。
この旅で初めてのFogかもしれない。
日本の山に霧はつきものだが、まさかここで遭遇するとは。

やっと稜線歩きを終えて下りに入る。
今日の目的にしていたShale Lake に6:30pmころ到着。
意外に早い到着となる。
Nogaはこの先にまだ進むと言う。
僕もせっかくだから一緒に歩きたかったが、今日はもう29mi歩いている。
Nogaも、それじゃ十分だね、と言って一人行ってしまう。
また会おうね!

Shale Lakeは大小の池に別れている。
高低差もあり、不思議な空間だ。
きっと晴れていれば、霧がなければとても綺麗だろう。
大きな木の下に少しでも風を避けられるように幕を張る。
最近時間をかけて長く歩くので寝るのが遅くなっている。
久しぶりに少しは早く寝られるだろう。

風は止むこと無く吹き続けている。
Kiwi達は結局追いついてこず、どこかでキャンプしているのだろう。
3人組の、釣りかな、ハイカーが近づいてきた。
挨拶をしただけで特に会話も無い。
でも、やはりここは良い場所なのだろう。
晴れていたら、なおさらに。

明日はいよいよクローズエリアに達する。
開いていて欲しい気持ちはあるが、難しいだろう。
不本意ではあるがShuttle利用をしなければいけないだろうか。
歩くとしたらどれくらいなのだろう。
歩けない区間は10miだが、それ以上に長い12miを歩きTHまで行かなければならない。
さらにそこからロードウォークのDetourが必要になるのだ。
可能だろうが、それをする意味を考える。
しかし、どちらにしてもこれがPCTなのだろう。
ロングディスタンスだからこそのハプニング。
旅だからこその多くの選択。
自然を相手にしているのだから、なおさら自分の思い通りに行くわけが無い。
とにかく明日だ。

今日歩いた場所には多くの森林火災跡がある。
水も少ないし火災が起きやすい場所なのかもしれない。
今日は歩きすぎたせいか膝が痛む。
しっかりとストレッチをして体をほぐし明日へ備えよう。



8/27(Fri) Hiking Day101/ 25mi (+10mi detour by car)/ 6:30am- 7:00pm (12:30) /NB 2068mi
Detour by Vehicle”
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昨晩の風が止むことは無かったが、朝には少し穏やかになる。
外の気温は0℃。
テント内は5℃位か、暖かい。
寝袋がとても暖かい。
僕の薄い幕も、これで十分過ぎるほど、暖かい。
さすがに寒いが、湿度が高く風が止んでいるせいか、昨日ほどの体感では無い。

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池から立ち上る霧。
水温より気温が低いから起きる現象だ。

少し下っていくと小さなクリークから水が流れている。
やはり稜線から外れてさえしまえば水はあるのだ。
しかし、湿気と気温の低さからか、水をほとんど飲まずに歩く。

本来であれば、Mt. Jefferson の裾野を歩き、美しい景色も期待できる。
しかし、昨日と同じく雲が多く、すっきりとしない。
昨日も雨は降らなかったが、今日は雲が高いので心配なさそうだ。

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まだ雲は多いが空が明るさを取り戻し、景色が開ける。
Mt. Jeffersonの北部にあたり、高原になり、池や湿原が広がる。
これで天気が良くて、火災も無ければもっと楽しいはずなのに。
空気は心無しかこげた臭いを帯びている。

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数組のハイカーがキャンプしているのを見送り歩いていく。
すると、その先にテープで塞がれたトレイルが見える。
ここから先がClosure Areaなのだ。
PCTの区間を完全に含んで火災が広がっている。
すでに自己責任でOKという状況を越えたからこその措置なのだろう。

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ちょうどRussell Lake というところから西に伸びるBreitenbush Tr.に進む。
本来は北。
開いていることをどこか期待していたが、これが現実だ。
一瞬黙って行ってしまおうか考えたが、いや、危険を冒してまですることじゃない。
ここは冷静になろう。
既に辺りはきな臭さで充満している。

谷沿いのトレイルは思いの外美しく、水も豊富で歩きやすい。
しかし、下部は鬱蒼とした森に覆われてしまう。
とにかく足を止めずに歩き続ける。

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話には10mi以上あると聞いていたのだが、どうやらそんなには無いみたいだ。
分岐から約2時間半でTHへと到着する。
ここにShuttleが来るということだが、今は誰もいない。
看板にはこの森林火災の被害が書いてある。
火災は落雷によって起きたようだ。
相当な広範囲だったのがわかる。
Shuttleは巡回しているようなので、しばらくここで待とう。
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木陰で遅い昼食を食べていると車がやってくる。
Forest Serviceの車に違いない。
男女2人のレンジャーに挨拶をして、今の火災状況を聞いてみる。
まだ各地でくすぶり続けていて、また出火してもおかしく無いそうだ。
歩くとどれくらい迂回にかかるか聞いてみる。
距離ははっきりと把握していないようだ。
けれど、20~40miはあるのではないかという話。
さらに再び出火する可能性があり、今オープンのエリアも閉まってしまうかもしれないらしい。
落雷は8/17に広範囲であり3カ所で同時多発し被害が広がったということらしい。
それはまさにCrater Lakeに着く時に遭遇した雹と雷雨なのだ。
もしかしたらあの場所でもあったのかも知れない。

正直PCTを10mi歩けなかった分、Detourを10miを歩いた。
確かに足で繋がらないのは不本意だが、無駄にあと20miも道路を歩きたく無い。
Forest ServiceがShuttleを出すこと自体が非常事態を表しているのだし。
なにを言っても言い訳か。
とりあえず、今目の前にある車に乗っても僕はきっと後悔はしない。
そう思えたから乗ろう。

車内は僕一人だけ。
2人のレンジャーと話をしながら進む。
車で移動中もずっと空気はきな臭さが残っているように感じる。
分岐の度に他のレンジャーが車で待機していて他の人達の侵入を管理している。
Nogaには会わなかったか聞いてみる。
どうやら、今日の午前中に到着していたらしい。
あとジェネラル・リーやトムたちのことも良く覚えている。
何せ、リーはモヒカンだから忘れやしないだろう。
それから、歩いたハイカーがいなかったか聞いてみる。
すると、一人だけいるというのだ。
良く話を聞いてみると、それはTangentらしい。
Bendに寄っている間に抜かれたのだろうか。
さすがPCT二度目のハイカー。
そして、全て足で繋ぐことにこだわっている、Purist、と言ってよいのか。
車は止まり、別の車に乗り換えさせられる。
そこから少し行くとTHに到着したようだ。

感謝をして車が行くのを見送る。
なんて人気の無い場所だ。
すこし不気味にすら感じるのはなぜだろう。
結局、現在4:30pmなので1時間30分はかかったことになる。
乗り換えやゆっくりの走行だったとはいえ、30mi以上はあるかも知れない。
実際に迂回したPCTの距離は約15miといったところか。

Olallie Lakeをまるまるパスし、北側のJude Lakeからスタートだ。
時間もそんなに残されていないが先へと足を運ぶ。
とにかく黙々と前に前に歩いていく。
時々木道などがあり、丁寧な整備が伺える。
しかし、こんな状況だからか、本当に人の気配も動物の気配も少ないのだ。

2時間くらいだろうか、進んだところに綺麗な水場と素敵なキャンプサイトを見つける。
整備がとても行き届いていて、きっと楽でいいだろうな。
しかし、なんとなく気乗りしない。
もう少し先へ進もう。
水を汲んで背負う。
そうすれば、いつでもどんなところでも寝られるのだから。

とはいえ、もうがっつりと歩く気力は無いようだ。
一気にペースは落ちてしまう。
少しずつ、少しだけ、前に進もう。

丘を越え、もうひと越えしたいと思ったが、ちょうど良さそうなスペースを見つける。
歩けばずっと歩いてしまう。
この辺で良いだろう。
1miか2miでも先へ進んでおければ、また明日の糧になると思いたい。

今日はほぼ一日中きな臭さの中を歩いている。
今は方角が変わったからか、臭いは無くなった。
夜になると昼間以上にエアプレーンやヘリコプターの音がうるさい。
また火が出たのだろうか。

迂回したことについつい言い訳を考えたくなる。
足で繋ぐ道は途絶えた。
果たしてこれで良かったのか、答えは無い。
あるとしたら、自分の中にだけだ。
言い訳、そんな必要ないと思う。
これもまた旅、そして人生なんだ。
これが2010年のPCTなんだ。
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by hikersdepot | 2012-11-28 23:00 | PCT 2010 by Turtle
Bend, OR to Big Lake Youth Camp, OR/ Day125– 126/ Hiking Day98- 99 / 1962.0mi-2004.4mi/42.4mi/②
8/25(Wed) Hiking Day99/ 28mi/ 6:35am- 6:45pm (12:10) /NB 2004mi
“Burning Forest”

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朝が早い。
寝たと思ったらあっという間に目覚ましが鳴って驚く。
でも身体はなかなか起きずに少しうだうだする。
超高カロリーのオレオ、ケイクスターを食べて一気に血糖値上昇。
朝からPoopingをして出発。
ぐずついた割には素早く6:35am出発となる。
びっくりするほど脚の調子が良く、ぐんぐん歩いて行く。

太陽が登るのがグンと遅くなったと実感する。
山の近くにはまだ月が見えている。


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朝の空の中に美しいThree Sistersの一つが見える。
歩きやすいトレイルが続いて行く。

水の流れる音が聞こえてくる。
地図によるとどうやらObsidian Fallsらしい。
トレイルからはよく見えず滝の上を回ってしまう。
下に降りる踏み跡もあるしせっかくなので滝を見に行く。

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大きくはないが悪く無い。
名前が付くのがわかる綺麗さだ。
しかし、Fallsという位だからこの下にも滝が続いているのだろうか。

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その滝の上に上がってトレイルを行くと今度は綺麗な流れのクリークがある。
その近くには面白い石が落ちている。
これは黒曜石の様だ。
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クリークの側には調査をしているような男性がいる。
軽く挨拶をして先に進む。

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大昔、日本でも石の鏃などに使われていた石と同じだろう。山の上には雪がたくさん見えている。
あれは残雪ではなく氷河なのだという。
こんな近くにあんなに大きな氷河があることに驚く。

森と岩と雪。
美しいトレイルは続いて行く。
小さな水の流れがあり、その先には人の声が聞こえてくる。
Minnie Scott Springに着いたようだ。

この水は岩の間からだくだくと流れ出している。
“こんにちは。この水はここから出ているの?”
近くにいたハイカーに尋ねると彼は“ああ、そうだよ”と答える。
“この水はここから沸き出しているんだ。だからとても綺麗だし浄水は必要ないよ”
初めての沸き出す水ではないが、岩の間から大量に流れ出す様は素晴らしい。
しかも彼らの理屈と説明。
納得いくような、いかないような。
まぁ、大丈夫だろう。
せっかくだしそのままこの土地の大地の水をいただこう。
“旨い”思わず口に出してしまう。
“そうだろう”と彼らはにんまりだ。

“君はPCTハイカーかい?”
“そうだよ”
“セクション?まさかホール?”
“ホールだよ”そういうと彼らは驚いている。


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ここから先、急にトレイルはLava(溶岩)の中となる。
急激な変化がとても面白い。
しかし、微妙に大きな石が多いので歩きづらい。
少し登ると北側が開けてよく見える。
向こうに見える雪をいただく山はMt. Hoodだろうか。
あのすぐ先にWashington州が待っている。
それにしてもずいぶん低いところに雲が集まっているものだ。
とても奇妙に感じる。
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その先で休憩しているハイカーに出会う。
なんとFreebirdだ!
また久しぶりの再会に驚く。
というかBendによっている間にとっくに追い抜かれたと思っていたのに。
本当予測不能な動きをする人だ。
さっそく情報交換、Forest Fire(森林火災)について尋ねる。
やはり火災は起きているらしい。
しかも広範囲で。
この先PCTの近くもしくは被るように火災が起きていると言う。
でもまず今は大丈夫らしい。
しかし、さっきから少し空気にきな臭さが混じっている。

Freebirdを追う様に歩いて行く。。
しばらくするとあまり見たく無い光景が。
森林の中から立ち上る煙。
さっきの雲みたいに薄く被っていたのはこれだったんだ。
北側は全て薄くかすんで見える。
南側はいたってすっきりと晴れている。
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小さな池越しに振り返るとThree Sistersが美しい。
スリーと言ったって、ここからじゃNorth Sister しか見えないけれど。
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真っ黒な溶岩の中歩きにくいトレイルは伸びている。
細かいアップダウンを繰り返しながら進んで行く。
少しずつ鼻に感じる煙の臭いが強くなっている。

丘越しにThree Sistersの二つが見える。
東側に見えるのは展望台か、だいぶ道路が近づいてくる。
ここは道路でも高い位置にある峠の様で見晴らしが良いらしい。

午後を少し回った頃、HWY242“Mc Kenzie Pass”に到着。
とても綺麗に舗装されていて開放感があり気持ちが良い。
しかし西側は煙のせいでかすんでいる。
ドキドキしながら反対側のトレイルヘッドに向かう。
道路を歩いても行けるが、真面目にトレイルを辿り道路沿いのTHまで歩く。

THに着くとフリーバードがレンジャーらしい人と話している。
嫌な予感が走る。
フリーバードもこっちに気づいて近づいてくる。
“トレイル閉まっているの?”
そう聞くと笑顔で“No”と答えるフリーバード。
どうやら話していた人はアンケートを取っているだけらしい。
今はトレイルは閉じておらず、このまま進んで行けるようだ。

“フリーバード、今日はBig Lake Youth Campに行くのかい”
するとまた彼は“いいや、行かない”と否定する。
彼はここからSistersの街に下りてそのあとCascade Locksまで行くと言う。
その理由は8月最終週末にある“PCT Days”。
そこではたくさんのPCTハイカーにも再会ができる大きなイベントだ。
“ADZPCTKO”略してKick Offパーティーのようなものだ。
それには今のペースでは間に合わない。
一日もゼロを取らなくても難しい。
一日40mi近く歩いてやっと最終日に間に合うかくらいだ。
フリーバードはそのイベントに参加するためにわざわざここからトレイルを外れる。
そういう道もあるのか。

フリーバードと別れ、僕は昼食を食べる。
ここにもLloyd のウォーターキャッシュがある。
本当に感謝しか無い。
ここにもし水が無ければ結構な距離を水無しで歩くのだ。

あんまりゆっくりもしていられない。
なんだか空の色が怪しい。
心が落ち着かない。

Lava(溶岩)の中のトレイルが続く。
本当に独特な雰囲気に包まれている。
映画に出てくるどこかの惑星のようだ、とありきたりな発想が頭をよぎる。
西側には大きな煙が立ちこんでいる。
さっきよりも火事の規模が大きくなったのか。
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振り返るとさっきよりもずっと綺麗にThree Sistersが見える。
しかし、それも心無しかかすんでいるようだ。
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Lavaのエリアを抜けると森になり、いつもの見慣れたトレイルになる。
でもいつもと違うのは空の色。
朝焼けと夕焼けを混ぜたような色。
その色が大地にも当たり奇妙で恐ろしい雰囲気を醸し出す。
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ハイタカだろうか。
あの鳥も煙から逃げてきたのだろう。
何を思い、佇むのか。
燃える森を憂いているのか。
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煙い。
本当に煙がすごい。
ずっと燻されているような状態だ。
煙に巻かれながら、大きな山の斜面の森の中を歩いていく。
目がしばしばする。
こころ無しか前方もかすんで見えるのだ。
どこを歩いているのか考える余裕もなくひたすら歩き続ける。

この方角からの方が燃えている場所がよく見える。
西に向かって歩いているので、南側を見ているのか。
木々の間から燃える森から立ち上がる煙が見える。
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開けた場所に出る。
少し風向きが逸れたようで臭いは相変わらずだが視界は少し良くなっている。
距離もだいぶ離れて来たようだ。
振り返ると山火事が良く見える。
次々と消化剤や水を撒きにヘリコプターや飛行機が来ている。
しかし、一向に鎮火する様子は無い。
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あとは森の中をひたすら北に向かって歩いて行くだけだ。
通り過ぎる景色を記憶に留めることもなくただひたすら真っすぐに。
トレイルは明らかに人が多く入っている雰囲気に変わっている。
今日は体が欲したらすぐに休憩を取るようにしている。
3度の休憩を取ったにも関わらず、6:30pm頃、Big Lake Youth Campに着いた。

PCTトレイルからショートカットのジープロードを入った少し先にある。
そのジープロードの入り口には、この先森林火災により閉鎖、の張り紙が。
Big Lake Youth Camp(BLYC)はこの時期は週末のみの営業らしく人気が無い。
来たのは良いものの全く人気がないのでうろうろする。
あっちこっちに声をかけて歩くが反応なし。
大きな食堂も見つけたが、やはり反応なし。
本来であればここで夕食を提供してくれるらしい。
しかし、それも時期外れのためやっていないという。
うろうろ声をかけながら20分以上が経過してやっと反応がある。
男性がドアから顔を出してくる。
荷物がどこで受け取れるのかなど尋ねると場所を教えてくれる。
ここにはMazama Village同様に食料を送っておいたのだ。

その建物に近づくと若い女の子が歩いてくる。
ここの従業員だろうか。
挨拶をすると、あそこの建物よ、と教えてくれる。
外見からではこれがなんの建物なのか不明だ。
しかし、中に入ってみると他のハイカーの姿がある。
そこにはNogaがいる!

NogaはEvan達と一緒に歩いていた女性ハイカー。
Evanは大学が始まるので既にリタイアしてしまっている。
一緒にいた女友達もリタイアしたと思っていたが、Nogaは続けていたらしい。
いたとしても後方かと思っていたがいつも間に抜かれていたのだろう。
Nogaは先を急いでいるらしく、今日もここで泊まらずに進むようだ。
もう6時過ぎなので、進んだとしてもそれほどは歩けないだろうけど。

建物の中にはハイカーが送ったパッケージのストッカーがある。
そこには置いていかれた大量の食料もある。
荷物を送ってからだいぶ時間が経つ。
送った時は心配なので少し多めに送るのだが、実際には余ってしまう。
僕も寄る予定の無いBendに立ち寄ったためものすごく食料に余裕がある。
手早く自分の必要なものを分けてパッキンングし、要らないものはHiker Boxへ。
4日分の食料は想像していたよりも重い。
最近は短い距離をつないで楽していたから。

ストッカーの奥にはランドリールームがある。
そこも無料で使わせてくれるらしい。
ありがたい。
その他にも外に別棟で綺麗なトイレやシャワールームもある。
ここまで素晴らしい設備が整っているのだがキャンプする場所は少し離れている。
さっきここの場所を教えてくれた男性が来ていくつか説明してくれる。
キャンプする場所はLake沿いにあるらしい。
なにか飲み物は買えないか尋ねるとコーラがあるらしい。
おそらくShasta Cokeだろうが、なんと3缶で2ドル。
それをお願いする。

もう日が暮れ始める時間になっている。
泊まるのはどこにしようか考えているとさっき会った女の子だ。
ものすごく若く見えるが、彼女はPCTハイカーだという。
ちょっと驚き。
どこにキャンプしているのか尋ねるとBunk roomがあるというのだ。
簡素な二段ベッドがある部屋だが十分すぎる。
時期外れでやっていないはずの食事提供も今日はしていたようだ。
どっちみち時間は間に合っていなかったので考えてもどうしようもない。
それに食事は自分のものも、Hiker Boxに残っているものも食べきれないほどある。

彼女にバンクルームに案内してもらう。
彼女の名前はGolden Childというとてもcuteな子だ。
それにしてもびっくりする位若い。
ジョーと同じくらいだろうか。
バンクルームには他に2人のハイカーがいる。
うちひとりはNoboのセクションハイカーだ。

自分のベッドを確保した後にシャワーへ向かう。
アメリカらしいシャワー室だが掃除も行き届いていて気持ちが良い。
昨日の朝シャワーを浴びたばかり。
だがいかにPCTハイカーがTrashとはいえできれば毎日だってシャワーを浴びたい。
この気持ちは毎日ハイキングをしているハイカーだからこその強い気持ちなのかも。
別に汚れたままでも構わないが、あるなら綺麗になりたいと思う。

風呂から上がると辺りはすっかり暗くなっている。
本当ならもう寝る時間だ。
でもこれから僕の夕食時間。
まずは洗濯機を回し、終わるのを待ちながら夕食。

そとに出て玄関近くでお湯を沸かし始める。
どこにこんなにたくさんいたかわからないほど人が出てくる。
団体の利用者がいたようだが、僕をとても奇異な目でみてくる。
久しぶり感覚だ。
まずは風呂上がりのコーラをぐいっと。
もう一つは夕食を食べながら。
最後一つは明日の朝にしようか。

腹一杯食べ、洗濯も乾燥も終了し、やっとベッドへ。
バンクルームの中は電灯もついていて明るい。
すでにHiker midnightなのにみんな起きている。
さっきNogaも言っていたが、ここから40mi先にClose区間があるらしい。
そのことをGolden Childに聞いてみるが、その通りの様だ。
行ってみなければわからないが、もしかしたら開いているかもしれない。
だいぶ広範囲の火災で特別にForest Fireの車が迂回を手伝ってくれているという。

それにしてもGolden Childは若い。
どうして歩いているのか聞いてみる。
彼女はハイキングが好きだからよ、と答える。
話している時はずっと笑顔でとても気持ちの良い子だ。
Golden child に思い切っていくつなのか聞いてみる。
“見た目が本当に若く見えるんだけど、いくつ?”
すると彼女は。いつもそう言われて嫌なの、と言う。
なんと23歳。
学生どころか、卒業しているという。
“17か18くらいかと思っていたし、そうしか見えないよ”
“友達と飲みに行っても私だけIDの提示を求められるの”
まあ、無理も無い。
それくらい若く、いや正直に言うと幼く見える。
ふけ顔のアメリカ人にしては珍しいけど、そういやGuraduateもそうだったな。
“あなたも若く見えるわ。27歳くらい?”
思わず、ありがとう、と言ってしまう。
5歳も若く見られるとは、まあ、若く見えるアジア人だからだろう。
彼女の地元はこのあたりらしく、家族の迎えで家に少し帰っていたらしい。
リフレッシュをして、またここから心機一転歩き出すという。

明日からの4日間。
森林火災により、10miが足で繋がらなくなるかもしれない。
なんとも言えない気持ちになるが、まずは進むべし。
前に向かって行って、あとは成り行き次第だ。
すんなりうまくいくはずがない。
これこそが人生なんだな。
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by hikersdepot | 2012-11-15 00:25 | PCT 2010 by Turtle
Bend, OR to Big Lake Youth Camp, OR/ Day125– 126/ Hiking Day98- 99 / 1962.0mi-2004.4mi/42.4mi/①
8/24(Tue) Hiking Day98/ 15mi/ 1:00pm- 7:15pm (6:15) /NB 1977mi
“Pushing Myself”


昨日は寝不足を避ける為に少し早く寝る。
少し早起き。
萎える気持ちを妻の電話で元気にしてもらう
もう一泊、なんて思ったが今日出発しよう。

ジェネラル・リー達は今朝早くにロイドが迎えに来て出て行った。
僕も気持ちを決めてロイドに電話をすると、9:00amには迎えにくるそうだ。
ゆっくり準備をしてロイドを待っている。

少し時間が過ぎた頃ロイドが到着。
隣にはスティックが乗っている。
まだ出発しないのだろうか。
スティックの話だと今日代わりのバックパックがREIに届いていると言う。
スティックが長期滞在をしていた理由はそれだったのだ。
どうやらあの有名なG社の頑丈なバックパックが壊れたらしい。
僕の使っているGG社の軽量パックは全く壊れる気配は無いのだが。

すぐにトレイルヘッドに向かうわけではなく、まずはPost officeへ行ってもらう。
ダウンタウンのPOへと向かった為予期せずして街中を見物できる。
今回はダウンタウンの観光をするほどの興味も元気も無かったからだ。
しかし、想像していた以上にかわいらしく、素敵な街並だ。
同じオレゴンだからだろうか、Ashlandに少し雰囲気が似ている。
こんなだったらここまで来て見るべきだったな。

POに到着するがまだ開店しておらず、30分くらい待たなければならない。
大きいパッケージをドアの前においておく。
ロイドは車の中で新聞を読んでいる。
スティックはぼんやりとしているようだ。

ちょっと街でも、と思ったが次々と人が来るのでドアの前で待つ。

珍しいのだろう。
アジア人がひとりPOにいる上に傍らには大きなパッケージ。
しかも、どうやら服装からすればハイカーの違いないのだから。
少し年配の、60手前だろうか、カジュアルだけど品のある女性に声をかけられる。
“あなたは、もしかして、日本人かしら?”
アジア人なら、まずは中国、次は韓国、いきなり日本人と当てるなんて珍しい。
“PCTとかいうのを歩いているハイカーなの?”と矢継ぎ早。
“そうだよ、日本人。PCTを歩いているんだ”
“どこから?”
“Wholeでだよ”
“Wholeってどこから?”
“メキシコのボーダーからカナダのボーダーまで”
“ハッ、嘘でしょ、クレイジーね”とあきれ顔だ。
その話を聞いている周りの人もみんな。
でもその言葉が妙にうれしい。
“泊まりとか食事とかは?”
“By myself”
さらに呆れた顔。
でも、こういう経験を積むことをこちらの人達はとても好意的に思ってくれる。
“どれくらいかかってるの?”
“ここまでで4ヶ月くらいかな”
もうそんなになるのだ。
“日本人は他にいるの?”
“僕一人。アジア人もたぶん僕一人だよ”
日系アメリカ人、中国系アメリカ人には会ったが、たぶん僕だけだ。
“ねえ、あなた日本人なのにお話上手ね。Grammarしか習わないはずでしょ”
鋭いつっこみ!
さすが一目で日本人と当てただけある。
“良く知ってますね。Conversation Englishはほとんどハイカー達から教わったよ”
“あら、そうなの!?すごいわね!本当に上手に話せているわよ”
“ありがとう”
今まで出会ったみんなに伝えたい。
チャーリーに言ったら喜んでくれるだろうな。
なんにも話ができなかった4ヶ月前からしたら見違える変化だ。

今はアメリカ人に臆さずに話せるようになったし、彼らの顔が区別できる。
日本人は普段の生活で同族の顔しか見なさ過ぎて西洋人の顔に慣れていない。
日本だけでなく、ほとんどの国がほぼ同族で形成されているが。
良いことだけでは無く、悪いこともたくさんあるのだが、アメリカの他民族性はすごい。
さすが移民で作られた国だけある。
ここは世界の混沌と混濁だ。

時間になるとPOの職員がドアを開けにくる。
僕が離れている間に来て、ずっと先頭で待っていた男性が僕に“先にどうぞ”と言う。
僕は荷物を置いて離れていたので、“いいえ、どうぞ!”と返す。
するとその男性は、“ハイカーは忙しいだろ?それに君が一番だから”
そう言ってくれる。
みんなに感謝。

POでの処理がやっと終わる。
さっき話していた女性が、がんばるのよ、と手を振ってくる。
ありがとう、手を振り返す。
今度はスティックのバックパックを取りにいくことにしよう。
REIへと向かう。

人は何がきっかけで乗り物を作ろうと思ったのだろう。
年老いた母を楽に移動させるため。
ただ自分が歩く負担を減らすため。
とにかく自動車は早い。
びっくりするほど早い。
REIにあっという間に到着。
スティックの話ではすでにREIに荷物が到着しているということだった。
ところが着いてみるとまだ荷物が届いていないという。
しかたなくここで待つことに。
その間ぼくはすることも無く店をうろうろする。
しかし、アウトドアショップをこよなく愛する僕にとってはこれもまた楽しい時間。
むしろ恐ろしいのは何かを買ってしまいそうになることだ。

とはいえさすがに時間を持て余し、レジスターも見飽きてしまう。
約1時間30分ほど待ってやっと荷物が到着する。
それからスティックは自分のバックパックから荷物を入れ替える。
そう、このまま出発してしまうというのだ。
スティックの荷物は恐ろしく大きく重い。
どんなにウルトラライトでなくても、ここまで旅をすれば少しは減るはずだ。
しかし、彼のバックパックは80L。
それがパンパンに詰まっている。
それを担げるだけの体力があるのだから素晴らしい。
僕には到底無理だ。

確かに時間はかかったが、今更焦るでも無い。
ハプニングには慣れっこだ。
それをこの旅はずっと繰り返して来ている。
いや、僕の人生そのものがハプニングだらけだ。
それにこうした時間がないとなかなかゆっくりはできない。
のんびりスタートも悪く無いということだ。

そこからElk Lake へと向かう。
道中もロイドのところにはハイカーからの電話がかかって来ている。
もうこの次の予定も埋まってしまったらしい。
本当に忙しい人だ。

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ロイドが不吉なことを言い出す。
どうやらこの先にForest Fireが発生しているらしい。
その状況によってはトレイルを迂回しなければいけないのだという。
その時はロイドも出動しハイカーの迂回をサポートするのだ。
ちょっと大げさに言っていないだろうか。

Elk Lakeに到着し、時間は12:30am。
ロイドと固く握手を交わし、写真を撮ってもらう。
心が弱くなった僕を支えてくれた大事なトレイルエンジェル。
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いつまで続くかわからないけれど、元気でいて欲しい。
“いつか、きっと、ここに来てトレイルエンジェルの手伝いをするよ!”
すぐではないかも知れない。
でもいつかきっとここで。
“それはいいな。待っているよ、この先の旅もがんばるんだよ”
ロイドは去って行く。
ありがとう。本当にありがとう。

ここから二日でBig Lake Youth Campに着くだろう。
その後はTimberline Lodgeを経て、Cascade Locksだ。
8月いっぱいでオレゴンの終わりまで着けるだろうか。
ロイドは行けると言っていたが、火山岩が多くアップダウンも結構あるらしいのだ。
とりあえず、ストア内のアイスクリームショップでアイスを食べてから出発としよう。

スタートはStickと一緒だが、荷物の重さもありペースは大きく違う。
出発も遅いし何miかを考えて歩くよりは、今日歩けるだけ歩こう。
トレイルを登り返し、また森林火災跡へと入って行く。
膝は少し痛むものの、一日休んだだけでだいぶ良さそうだ。
てくてく、てくてく、何も考えずに歩く。

森の中を少しずつ下って行く。
アイスを食べたとはいえ、やはり腹は減るので軽く食事をする。
スティックはあの大きさの荷物の割に速い。
さすがここまでPCTを歩いて来ただけあると感心。

Sisters Mirror Lakeまで来ると人の声が聞こえる。
男女の声で楽しそうだ。
どうやら湖の中に入って遊んでいるのだろう。
ちょうど隠れる場所にいるのか姿は見えない。
気持ちの良い場所なので木陰に腰をかける。
しかし隣には馬の糞。
まあ良いや。

スティックが先行しその後を追いかける。
森を抜けると今度は荒涼とした場所へ出る。
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トレイルの東にはRock Mesaと呼ばれる場所があるらしい。
一気に火山帯の雰囲気が溢れてくる。
その向こうに見えているのはThree Sisters だろう。

スティックを抜きスリーシスターズの西側を北上する。
とても近くを歩いているのだが、近すぎるせいか山の姿はあまり見えない。
細かいアップダウンを繰り返しながら山裾を歩いていく。
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時間は一番下を回るころになる。
夕暮れとまではいかないが、日が落ちるのが速くなったのを実感。
無理をしない程度に、でももう少し歩こう。

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水が綺麗な池に出る。
小さいので地図に名前も無いが、山からの水だろう澄んでいる。
ここは良い水場で良いキャンプサイトなのだろう。
たくさんの畦(あぜ)が錯綜している。
丘の上から声が聞こえるので上がってみると人の姿が。
話を聞いてみるとどうやらスリーシスターズのサウスに登って来たのだと言う。
そして今日はここでのんびりキャンプだなんて素晴らしい。
2人で感慨に浸りたいだろう。
僕は水だけ汲んでもう少しだけ先へと進んでみる。


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水があればどこでもキャンプできる。
良さそうな場所はないものかとそぞろ歩く。
2マイルも歩かないところで別のトレイルの分岐が出てくる。
ちょうど開けて平らな場所が近くにあるので今日の寝床はここにする。
そのまま横になりたかったが、気温は今までと違いグッと冷え込むようになっている。
さっと家を建てて穴倉に潜り込む。
今ぼくにとってどこよりも安心する自分だけの場所だ。

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今日は15mi。
スタートが遅かった割にはよく歩いた。
身体は楽だ。
しかしあと10mi歩いていたらどうなるのだろう。
焦らずだ。
それでも毎日の目標は27、28mi。
明日以降どう脚に影響が出るだろう。

今日は火災の影響はない。
心配は尽きないが、心配しても何も始まらない。
明日も歩くだけだ。
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by hikersdepot | 2012-11-13 00:24 | PCT 2010 by Turtle