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Tehachapi,CA to Walker Pass,CA Day 38 - 42
5/28(fri) Hiking Day 28 18mi 11:30am-7:30pm(8:00)

"Fuckin' Crazy Windy"

ダニエルとジョーは昨晩、送る食料の準備をしていた。朝から、といっても僕が起こしたが、ポストオフィスへと出掛けていった。ここから約一週間で着くKennedy Meadow はPCTにおけるSierra Nevadaのスタート地点だ。そこにはたった一軒General Store あり、彼らの好意でハイカーの荷物を預かってくれる。ほとんどのハイカーがベアキャニスターと食料をそこに送る。一週間は長いのでシエラ手前最後のハイウェイが通る、Walker pass から街へ降りるハイカーもいるがロングヒッチハイクはなかなか難しい。
ハイカーにとって悩みどころだが、ダニエルとジョーはWalker pass の手前で両親がピックアップに来て旅行に行くことに。驚かないで下さい。PCTでは良くあることです。例えれば、日本一周をがんばっているしている我が子を応援に両親が旅行がてら来るということです。
僕といえば、今年の異常な気候状況と雪が多いという情報を考えて、一度PCTを離れることにする。ロスに住んでいる福地さんが迎えに来てくれる約束をして、Walker pass を目指す。

ダニエル、ジョーと3人でトレイルエンジェルに頼み、トレイルヘッドまで送ってもらうことにしたが、ポストオフィスから帰って来ない。そんなことだろうと思ってはいたけど。結局出てから2時間位してヒッチハイクで戻ってきた。やれやれ。
ゆっくりスタート。トレイルエンジェルは年配の女性でとても気さくな人だった。僕が日本から来ているのを知って、PCTは国際的なのね、と言っていた。この前はイスラエルとスイスの人を乗せたのよ、と言う。
トレイルヘッドに着くと風がとても強い。そういえば、キックオフの時に出会った、Nobody というハイカーがこのエリアはとても風が強いと言っていたことを思い出す。とはいっても歩かねば。
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しばらくなだらかな丘を歩く。今日は水場に乏しい為、5日分の食料と暑いと考えて大量の水を担いだのでとても重い。少しずつ標高を上げていくと風が更に強くなる。たくさんの風力発電機が風車のようにすごい勢いで回っていた。ずっと吹き続けている上、荒涼として何も無いので休みも取れない。思わず、3人で笑ってしまう。時々は耐風姿勢をとらなければならなかった。風が無ければどうってこと無いトレイルだが、体が横へ流されてしまう為歩みは遅い。天気も良く、一見穏やかに見えるも吹き飛ばされそうな風が続く。下に見えるハイウェイは、長く細かいスイッチバックで、遠い。
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やっと道へ降り、風も一段落。なんのアクションもしていないのに、街まで乗せて行こうか、と声をかけられる。みんな心優しい。ハイウェイ58をまたぎ、再びトレイルへ。一人道に迷っているうちにダニエルとジョーとはぐれてしまった。彼らは急がなくていけないので早かった。きっと彼らは気付いていないだろう。もし心配をかけていたらと思い、申し訳なく思う。大きくスイッチバックをして標高を上げると風が再び強く吹く。体温が奪われていくのでウィンドジャケットを脱げなかった。
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暴風の細いリッジは本当に恐ろしく煽られたら終りだ。慎重に抜けて、ピーク付近のBrood Ridge に到着する。風が強く逃げ場無し。水は苦労して担いだので、どこでも寝られる。5:00pmを回っていたが、ここではどうにもならない。休まずに歩み続ける。幸い下りで今日にしては楽に歩けた。Big Tree という名の通り、大きな木が目印の場所まで来る。平らで広くキャンプ適地になっていた。パットとアンクルトムがいて挨拶。彼らも今日の風にぐったりとしているようだ。上空はびゅうびゅう風が強いが、この場所は全くと言って良いほど影響が無い。思わず快適な夜を得られた。それにしても、とにかく、疲れた。



5/29(sat) Hiking Day 29 23mi 6:15am-4:45pm(10:30)

"Weekend Magic"

昨日の風が嘘のような静かな朝。久しぶりに夜遅くから薄寒く感じていた。起きてみるとなるほど、結露が氷結していた。PCTでも暑さで知られるデザートエリアのど真ん中でね…。今日は一転暖かい日中となる。
トムとパットより少し早く出ていく。丸一日ぶりの水場に着く。リーや他のハイカーもたくさんこの辺りでキャンプしたようだ。Non Stop というハイカーはダニーとジョーが先に行ったことを教えてくれた。
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この水場はコンクリートで桶を作り水を貯めていた。水の出るパイプもお世辞にも綺麗とは言えないが、貴重な水だ。ありがたい。またこの先20mi以上水場無しとなる。
General Lee、Richard Wizard、Paparazzi、らと並走していく。昨日とは景色が変わり、樹木が多く影が涼しいトレイル。多くのジープロードを利用しながら道は進む。大地は土状で力が伝わり歩きやすい。しかし、昨日の疲れもあってかペースは上がらない。
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早い昼飯で休憩をしながら冷たい寝袋とツェルトを干す。
気持ち良い樹林のトレイルを歩く。久しぶりに心が休まる。前から来たのはウィークエンドハイカーで、スルーハイカーにあったらあげようと思っていた、とMandarin(ミカン)をくれた。生の食物、みずみずしい果物は本当に有り難い存在。ぐんぐん暖かくなる気温に木陰でMandarin を食べながら一休み。
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疲れて横になると気づかない内に40分位寝てしまっていた。寝起きでフワフワする体に活をいれ先に。今日何度目かのアップダウンをして、今日何度目かのすれ違いのあと、やっと23mi、何度目かのジープロードに出た。水場はもう少し先だが座り込み休憩。
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直ぐにリーとウィザードが追い付いてきた。二人で一服をしていると、上からバギーで降りて来た人が話しかけてきた。ちょっと良くわからず、リーが話しているのを聞いていた。リーの説明は以下、この辺りはプライベートランドで仲間同士で管理している。そこにPCTが通っている。このジープロードの直ぐ下にあるCabin に、今日は土曜日、仲間と遊びに来ている。ということらしく、彼らは食事と飲み物と水の提供する準備があるという。週末だけの素晴らしい幸運。感謝感謝感謝。リーが後続の為に手紙を残す。ペンと紙は僕からだ。

彼らのキャビンでソーダとスナックを食べながら待つ。小さいキャビンだが、ポンプで沢から水をあげており、シャワーや水洗トイレまである。なんと素晴らしい。
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この日幸運を得たのは、General Lee、Richard Wizard、Paparazzi、Non Stop & Turtle。楽しいおしゃべりは尽きない。
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さぁ食事だ!彼らは敬虔なキリスト教徒で食事の前に祈りを捧げる。ソーダにビール、コーンチップに最高に美味いサルサソース!クリームチーズ!グレープにネクタリン。ポテトチップス、サラダにスウィートポテトにローストビーフ!ソーダ!ソーダ!食ったぁ!美味かったぁ。
予定より進まなかったが、そんなこと良かった。とにかく感謝に溢れていた。キャビンの周りで各自カーボーイキャンプ。日が落ちると寒かったが、心が暖かい。胸一杯に感謝を抱いて眠る。星が綺麗だ。
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5/30(sun) Hiking Day 30 25mi 8:30am-7:30pm(11:00)

"Joshua' Shade"

のんびりした朝。こういう時に急いだって仕方ない。まずはブレックファストだ!オレンジジュースとパーコレーターで淹れた濃い目のコーヒー。そして、人生最高に美味いブリトーに出会う。一人メキシコ系の女性がとにかく料理上手で昨日から美味しいものをたくさん頂いた。有り難く手を合わせて頂く。今まで何度もメキシコ料理やブリトーは食べたけど、それほど好きになれなかった。しかしこれは違う。どんなお店でも出せない優しさがたくさん詰まっていた。みんなで写真を撮る。
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キリスト教の奉仕の心が沁みる。日本にもあるもてなしの心はどこに行ってしまったのか。後ろ髪引かれる思い。

今日の旅が始まる。ジープロードを暫く歩き標高を上げていく。バギーの後がいっぱいあるトレイルを進む。何度もジープロードが交差する。途中、水のあるの美しい森を通る。Landers Creek は貴重な恵みだ。しばし水の流れに沿って進む。イタリアだっただろうか、外国から来たハイカーに出会う。年の頃は60代だろうか。車で幾つかのトレイルを回っては、花を見ながら歩いているのだと言う。ここから先はほぼ二日間水場は無く、全てトレイルエンジェル達の用意したWater Cache が頼りとなる。
開けていて明るい、とてもたくさんの花が咲くエリアを通り過ぎていく。今までもサボテンの花や砂漠に咲くかわいい花を見てきたが、この辺りは花畑のように一面に咲いていて心が癒される。
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そこを抜けると歩きやすかった道も砂の柔らかい大地に変わり思うようなペースアップが出来ない。本来禁止だがトレイル内を走るオフロードバイクに遭遇。砂ぼこりを巻き上げていく。不安定な地面は崩れやすく、細いトラバースのトレイルは気が抜けない。道は徐々に下り道を横切るとウォーターキャッシュのあるKelso Valley RD だ。次の水場は更に半日先にある為、どのように先に進むかを悩む。とりあえず、休憩。目の前のジョシュアツリーには多くのハイカーが。
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トム、パット、トレイン、他にも3人。後からリー、ウィザード、パパラッチ、ノンストップも来たため小さい影を求めたくさんのハイカーが肩を寄せ合う。昼寝をするもの、食事をするもの。みんなこの先の歩き方を話している。幾つもの進み方があり、それはハイカー一人一人違う。それが"Hiker Direction"だ。気付いたら2時間位経っていた。今日は休憩が少なかったから思ったより疲れていたのだろう。僕の前にいたハイカーはどれくらいここにいるのか。
まだ悩む皆を置き、先に歩き出した。少しの灌木とサボテンばかりの見晴らしの良い砂の大地は続く。
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傾き始めた太陽が眩しい。砂漠地帯の植物は見た目は普通なものも先が尖っていたり、トゲが多い。暑いからショートパンツ歩きの為、さすがに慣れたが、足は傷だらけだ。時に血は砂と混じり固まる。これは良い止血剤か!?そんなわけ無い。きれいな円錐形の山を大きく巻きこんでトレイルは延びている。何も高い障害物は無いので見渡しがきく。
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山の麓まで荒野はずっと続きたくさんのジープロードが見える。何台かのオフロードバイクが砂を巻き上げて走っていく。夕食を食べるハイカーに出会う。彼らはトレッキングブーツを履き大きなバックパックを担いでいるスタンダードスタイルのハイカーだ。足が暑そうだ。しかし、砂が入らなくてよさそうな気がする。トレランシューズでは足も靴の中もすなだらけで、しかもそれが汗で固まりやっかい。全て良いなんてことは無い。日も暮れ始めたがもうひと踏ん張りしてしまう。ほとんど水平移動しながら、崩れる山肌を進んだ先のジープロードで今日は終了とする。蚊にくわれてかゆい。こんなに乾燥していて意外だ。がんばって生きているんだ。ちょっとくらい吸われてやるか。
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太陽が大地に落ちていく。シートの上に寝転がり、スリーピングバックにくるまって横になる僕は、古き旅人となって眠る。


5/31(mon) Hiking Day 31 21mi 5:30am-3:30pm(10:00)

"Friend"

何時だろうか。暑くなる予想だからとナイトハイクするハイカーがたくさん通り過ぎて行く。リー達だろう。"誰か寝てるぞ""あぁShin か"と声が聞こえる。

再び眠りから覚め、陽が上りきる前に出発する。砂の大地は、蹴り出す力を奪い、照りつける太陽を反射する。二時間位でBird Spring Pass のウォーターキャッシュに到着。先に歩くトレインを見かける。ナイトハイク組はここで仮眠を取っていたのだろう。ここからまた長い水の無い区間。
ジョシュアツリーの影で朝食を楽しんでいるとパットがやって来た。彼もナイトハイク組だと思っていたので意外だ。先を急いでいるのだという彼は休憩もそこそこに歩いていった。僕はやや時間調整に入る。昨日まで良く頑張ったので、今日はゆっくり進む。
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大きいスイッチバックで一気に標高を上げて"Skinner Peak"を目指す。岩が美しい山でこのエリアには珍しい景色に心が躍る。それとは裏腹に厳しい登りは長かった。やっとピークに来ると景色も広がる。北東部に広がるのは見渡す限りの荒涼とした大地。しかし、北にはうっすらとだが、白いものを冠した、山々が見える。
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シエラが見える距離まで近づいて来たのだ。木々に囲まれたトレイルを降りて行き、ジープロードを横切り森に入る。久しぶりにジョシュアツリー以外の影の元でお昼寝時間だ。風が気持ち良く吹いていて心地よい時をいっぱいに感じる。再び歩きだす。

前から歩いてくるデイハイカーがいる。顔を良く見てみれば昨日出会った海外から来ているハイカーだった。お互いに異国の地を歩く者通しの不思議な仲間意識があった。彼もとても喜んでいて"Hey! Friend!"と声をかけてくれた。また会えてうれしいよ!友よ!、この先は花が見頃で美しいよ、楽しいハイキングをしよう!と話しまた別々の道を行く。ほんの少しの小さな出会いだが、ぼくの心には大きい花が咲いた。

歩きやすいトレイルは続くが、ここのところ無理をして歩いたせいか体が重い。しかし、友のくれた花が後押しをしてくれる。樹林のトラバースを歩いていた時、カーブにさしかかりジープロードが近いのが見えた。突然の音!至近距離にブラックベアがいた!向こうも何に夢中になっていたかわからないが、気付いていなかった様子でお互いにびっくり!猛スピードで逃げ出していった。しばし立ち止まる。しかし気にしても仕方ないのでとっととその場を立ち去る。あぁ怖かった、と後になって思う。
平らな大地状の場所に着くとPCTはジープロードになる。どっと疲れが出てきた。まだまだ時間はあるし、ゆっくり休んでからも歩けるが、そろそろキャンプ適地探し。車が数台過ぎていく。この先のキャビンに行くのか、砂ぼこりを巻き上げて走っていく。水の流れを見つける。今年は寒く雨が多いため水も潤沢だが、いつもはここも枯れているようだ。

ふと大きな音が近づいて来る。空を見上げるとヘリコプターが飛んできた。何事か。以前に見た森林火災を思い出す。しかし、煙は出ていないようだ。しばらく上空を回っていた。またすれ違う車はForest Service で、Ranger が声をかけてくる。"この辺でハイカーとすれ違っていないか""先に歩いているハイカーはいないか"と質問を浴びせられる。何人かは歩いているが今日は会っていないよと応える。まぁ良いか、というような顔をして行ってしまった。なにかあったのかもしれない。

近くにあるキャビンは非難小屋のようなもので、そこまで行くのは簡単だが、さきにすれ違った車の人達がいるのも面倒になり、平らで道からも離れたところで決める。風がまた強い今日だが、木と岩で風を避ける。久しぶりにのんびりとキャンプで過ごす。こういう日も悪くない。残った食料も粗方食べてしまう。いつも決めた量を食べて済ますが、ほんとは幾ら食べても満ち足りない。
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残すところ数時間でWalker Pass。しばしPCTと離れる。あれも食べたい、これも食べたいと、食べ物ばかり考えて眠る。考えすぎて、あぁ腹減ったなぁ。とりあえずハンバーガーかなぁ。
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6/1(tue) Hiking Day 32 8mi 7:00am-10:00am(3:00)

"Walking to Walker Pass"

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朝になっても風は強く吹いていて、空は残念ながら曇り空。もっとゆっくり寝てから出発しようと思っていたが、何となく落ち着かなくもあり出発する。しばらくはまたジープロードを歩いて行く。キャビンとの分かれ道からトレイルに戻る。ジグザグにトレイルは進み、少しずつ標高を下げると道は山肌をトラバースしていく。
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昨日、外国の友が言っていたとおり、トレイル沿いは美しい花がたくさん咲いていた。日本でも咲くような似た花を見ると嬉しくなる。黄色い花に励まされながらウォーカーパスを目指して歩いていく。
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"Walker Pass"なんとも意味深長な名前だ。今でこそ国道が通っているが、180年程前にこの周辺の探検調査が行われた際に発見され、その時の代表者である"Joseph R.Walker"の名が冠された。HWYが見えるとキャンプ場に当たる。なかなか大きくて綺麗なキャンプ場だ。そこをかすめてトレイルはハイウェイに沿うように進み、突然道へ飛び出す。
着いた。
何も無い、ただの道。しかし、Southern California の終了点という思いは深い。
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福地さんの到着を街ながら、残った食料を全部食べ尽くす。ビーフジャーキーが美味い。大分早くに着いたのでのんびりコーヒーを飲みながら時間つぶし。

ジェネラル・リー達が降りてきた。先に行っていると思っていたが、昨夜キャビンに泊まったリーたちはゆっくりのんびり出てきたらしい。シンは何してるんだ、と言われて説明すると、良いなぁ、と羨ましがられる。
気温が上がり暑くなったので、ジョシュアツリーの影に隠れて太陽を避ける。誰かが作ったベンチがある。手彫りで何か書いてあるが、難解で読めなかったが、そのまま撤去しないでというような事が書いてあるのは分かった。止まった車はトレイルエンジェルでビールをみんなに振る舞っていた。シンもどうか聞かれたが遠慮した。ふと気づくと福地さんらしき車が通り過ぎて行った。まさか、キャンプグランドと間違っていたら。しばらく待つも車は来ない。

これはと思い、キャンプグランドへと走り、なんとか無事に福地さんと出会う。ウォーカーパスに戻り荷物をピックアップする。トレインが下のストアまで連れていって欲しいというので逆方向だが行くことに。話をしていると、昨日のヘリコプターがどうの、と言う。よくよく聞けば、昨日のヘリコプターはNon Stop が自分の"Spot" のEmergency Call を押してしまったらしい。何も無いのに呼んで、怒られると思ったのか、Non stop は一人キャビンから逃げ出して、ウォーカーパスのキャンプグランドまで降りたらしい。だからあんなにバタバタやっていたのかと得心。

やっとロスに向かって出発だ!通ってきたTehachapi の街と逆方向にあるMojave という街を通っていく。昨日考えたとおり、マクドナルドでハンバーガーを買って食べる。いやいや山終わりのコーラとハンバーガーは美味い。福地さんといろいろ話が止まらない。Agua Dolce の脇を通過してLos Angeles へと入っていく。福地さんの家には綺麗な奥さん(レイさん)とかわいいChoco(トイプードル)が待っていた。Chocoとはすっかり仲良しになる。日本の味を食べたいだろうということで、用意していてくれた夕食はカレーライスだった。嬉しいもてなしだ。疲れていたが福地さんとの話は終わらない。あっという間に楽しい時間は過ぎていく。

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by hikersdepot | 2011-03-25 00:45 | PCT 2010 by Turtle
Tehachapi, CA Day36-37 ZeroDay 6
昨日の夜から季節外れの雨が降っていた。朝には小降りになったが、雲が空いっぱいに広がり寒い。

Tehachapi は砂漠の中にある中規模の街だ。なぜここに街ができたのか?
車で少し街を出れば荒涼とした風景が広がり、決して良いとは言えない環境だ。
しいて言えばAmtrak(時間が全く正確ではないことで有名な列車) が通っていることくらいか。
PCTルートは昔の交易や採金に重要な場所を多く通る。そのためAmtrak の線路と交差したり並走するようなことがある。
Tehachapi も同じように重要な場所だったということだろうか。

ダウンタウンのメインストリートにはレストランやカフェ、スーベニアショップが並び、駅がその中心的な存在としてある。
モーテルも数多くあり、高級なものから低価格まで様々だ。
その多くはPCT Hiker Rate(PCTハイカーの為の価格)がある。
大型グロセリー、ハードウェアストアやコンビニもあり生活に困ることは無いがメインストリートから離れているのが難点だ。
映画館もあるのでここではZero Day を取るハイカーが多い。この時はSex and The City とRobin Hood が上映されていた。
この街のポストオフィスは線路もハイウェイも越えた向こう側で、歩いて片道40分位か、とても遠い。往復だけで一仕事。

ここから4日でPCTA が定めるSouth California の終了点、そしてCentral California の出発点である"Walker Pass" だ。
そこから先は国道が横切らない為、食料補給が難しいのでこの街で買って送らないといけない。
ゼロデイを取っても慌ただしい。郵便局も遠いので尚更。

朝はダニエルがのんびりで遅いスタート。口では平気と言うが、ナイトハイクの疲れがあるのだろう。
朝食はApple Shed Restaurant へ。
美味しいと評判だが、昼には早く、食べたのがパンケーキなので普通に美味しい位だ。
ただワッフルの盛はかなり魅力的だ。ダニエルは朝食に足して食べていた。
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マグカップいっぱいのコーヒー。うれしいが量が多い。おかわりはフリーだが飲みきれない。
アメリカのクリームポーションはココナッツやバニラなどのフレイバーがあり甘い。
若い兄弟は食べ足りずにポーションだけを飲んでいた。まるで僕が飲んだように積まれていく空いたカップ。
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日本でも時々観光地やホテルで見かけるパズルのようなGenius Game で楽しむ。
苦しむジョーと悪あがきのダニエル。自分は冴えた朝で二度成功!
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レストランを出たのは12時前。グダグタスタート。天気は雲が多く雨が降りそうな空。
モーテルに戻り、空(から)のバックパックを背負い買い物に出かける。
大きいグロセリーには約1.5mi位となかなかの距離だ。
ダウンタウンから離れた国道の交差する十字路は商売には格好の場所なのだろう。
大型のグロセリー"Anderson"とファーマシー、オートパーツストア"Napa"ではアルコール燃料の代わりとなるHeat が手に入る、それから1ドル均一"Dollar Tree"だ。
レストランも多いので滞在しやすいが近くにモーテルが無い為、ハイカーは苦労する。
店を出る度膨らむパックは重さを増していく。General Lee やTrain 達も買い出しの真っ最中だ。
フラフラ寄り道をしながらモーテルに戻ると4時を回っていた。
大急ぎで荷をまとめてポストオフィスに走り、汗だくでなんとか到着。
ダニエル達もどこかで買い出しをしていて、後で夕食を食べようとしていたが、結局連絡が上手く通じずに各自食べる。
ガットフック達は映画を見るためにゼロデイを取ったようだ。
今日のテレビはホラー映画の特集。3人でガヤガヤと楽しい夜は今日も遅い。


- "Easy" Turtle

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by hikersdepot | 2011-03-09 09:04 | PCT 2010 by Turtle
Agua Dolce,CA to Tehachapi,CA Day 32 - Day 36
5/22(SAT) Hiking Day 23 24mi 10:00am-7:30pm(9:30)

"Casa de Luna"

Saufleys をもっと早く出たかった。
ここから先はキャンプ適地も少なく、水場も少ない。より先に進みたかった。
しかしダニエルが遅い。いや、遅いどころか何もできていない。
昨日の夜に夜更かしをして何時になったか知らないが、昨日REIで買ったものも広げたままで、朝はパブリックスペースのソファに寝ていた。
若さゆえの駄目っぷり発揮だ。弟のジョーはそのへんしっかり。10:00の出発となる。

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急ぎ進む。できれば、Anderson's aka "Casa de Luna"(月の家)に行きたかった。
ここもトレイルエンジェルの家でとても興味を引くところなのだ。
そこまでの24mi は1日かけて歩く距離だ。10:00発では遅すぎる。
しかし、今日途中まで歩いて明日行くほどでは無い。
チャーリーに、今日はどこまで行けるかな、と問いかけると、さぁわからないよ、と言う。

道路を少し歩いてからトレイルに戻る。
ジープロードとトレイルが交わりながら標高を上げ、峠を越えていく。
ハイカーのGreen Mile らとすれ違いつつ、のんびりしているダニエルとジョーを後に、チャーリーと二人先を急ぐ。
わからない、と言いつつも、ちゃっかりAnderson's を目指すチャーリー。
この大人気無いところが気が合うのだろう。
樹林の濃いエリアを進み、山肌を縫うようにトレイルが伸びる。
日本のワレモコウに似た花を見た。デザート地帯には珍しく、緑が多い場所だ。
地形的に雲が出やすく湿った場所なのだろうか。
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再び道路へぶつかり、再び峠を越える。
突然木々に囲まれた不思議なスペースが現れるとそこはAnderson'sが用意したトレイルマジックがあった。
Anderson の飾りつけが!
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Shasta !
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Missing Link(失われた環)というハイカー。彼とはFuller Ridge でも出会っている。
彼の相棒のJonny Low は先に行っているようだ。
彼らのペースは速い。が、休みも多いようだ。
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Casa de Luna への期待がおのずと高まる。ジョーは足が早く追い付いてきた。
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ジョーはここでダニエルを待っているという。
時間はもう4:00pmを回っていた。
目的意識のある人間の強さか疲れを知らずに歩く。
地図のElevation 情報に騙され(?)、下りは上り、上りは下る。かなり急な斜面に削るように作られたトレイルを最後の峠を目指し飛ばして歩く。稜線を越えて、Steep な下りを終えると道路だ。
やっと。ホント、良く着いたものだ。時間は7:30pmになるところだった。
大きなPine corn(松ぼっくり)を目の前にご満悦のチャーリー。
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Anderson に電話すると迎えに来てくれるのだが、どうしようかと考え、さぁヒッチハイクを、と思ったとき車が止まった。
なんという幸運だ。
戻るかたちになるのにわざわざ送ってくれるという。
その女性はPCTハイカーの存在を知っていて、行く場所も心得ているようだった。
彼女はAndersonを知っていて、良い人かとチャーリーが尋ねると少し濁した言い方をする。
ちょっと引っかかったが、そうしているうちに人だかりが出来ている不思議な家に着いた。
ここが、Anderson's だ。

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なんと言うべきか、不思議な状況を見た。
外に出した椅子やソファには見知ったハイカー(Kerry、Crowdog、Guthook、Croatian、Not a Chance)もいるが皆アロハシャツを着ているのだ。
そして、タバコと酒の臭い。
Anderson's のもう1つの呼び名、Hippie Life。怪しげな雰囲気がプンプン。怠惰な空気が漂う。
どうも苦手だ。
チャーリーもあまり良くは思ってないようだ。
Water Cache(ハイカーの為に用意された水場) のことなど考えると親切な人に違いないが、どこもかしこも汚ないのだ。
Hiker Heaven が陽(太陽)だとして、Casa de Luna (月の家)は陰なのだろうか。
夕食はタコスとビールにソーダ。もちろんありがたく頂く。
ダニエルとジョーも8:30着。チーフダディ、マックスも到着した。
広い庭に各自幕を張り寝る。
空には雲がかかっていた。


5/23(SUN) Hiking Day 24 20mi 8:30am-4:30pm(8:00)

"The Kanpu"

朝食はパンケーキ。とりあえず食べておく。Saufleys でチャーリーが作ってくれたパンケーキのほうが何倍も美味しかったけど。けれど、こうしてたくさんのハイカーを毎年迎い入れてくれるAnderson's には本当に感謝。ありがとうございます。
ここではHiker Register(Log Book)の代わりのLog Cloth にサインをする。
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食べ終わると出発。チャーリーは少しでも早く出たいようだった。
ダニエルとジョーを探すが見つからない!昨日の夜にはいたのに。あの二人の事だから、早く出るはずもない。置き手紙をして行くことに。
Anderson's の奥さんがトレイルヘッドまで送ってくれる。
今朝彼女は、昨年も日本人ハイカーがいたという話をしていた。Yas のことだった。
わざわざ昨年のLog BookならぬLog Cloth を出して見せてくれた。
ダンス?酔って?まぁいろいろあったようだ。
本当に彼女はハイカーを思っていてくれる。感謝!彼女の巨体にハグし、されつつ今日の旅が始まる。
一気に標高を上げていく。見晴らしが良いところへ上がると風が強くなってきた。
天気はよいが、休憩していると寒い。
今朝一緒にトレイルヘッドに戻ったハイカーと同ペースで進む。彼らの名は、Pat とUncle Tom だ。
Tom はウッドストーブを使いコーヒーを入れていた。こんなスルーハイカーもいるんだ。
Pat はあいさつくらいなら日本語が話せた。僕をリラックスさせようと気を使ってくれた。
ダニエルとジョーが来ないことを気にしながらも先へと進むが、風が強さを増すとともに寒さを強く感じてきた。
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結構なハイペースで歩いた。昼飯を食べていても、寒さで落ち着かない。
本日唯一の水場でしっかりと補給をしたのちCGへと向う。
少しトレイルをそれたところにあるSawmill CGはとても広々していて、ジープロードがあるのでどうやら車もあがって来られるようだ。トイレはうれしい。
運良くチャーリーの携帯が通じたが、ダニエルとジョーはどこかの木の根元に寝ていたらしいが、いったいどこだったのか。
それにしても今日はデザート地帯とは思えない寒さが身に堪える。
約10℃。
夏の寒さは冬よりも厳しい。風を受ければ体感は5℃以下だ。
寒風が身に染みて厳しい1日だった。
あとからUncle Tom らも来るし、Guthook、Crowdog達も追い付いてきた。いやいや早いチームだ。
明日はHiker Town。これまた楽しみだ。



5/24(MON) Hiking Day 25 15mi 6:45am-2:00pm(7:15)

"Hiker Town"

いざHiker Town へ向かうべく朝から飛ばして歩く。ひたすら歩く。そして、歩く。
ほとんど歩くことに集中していて他のことを覚えていない。Mojave Desert が近くなってくる。
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しかし、今日も寒い。歩きやすいトレイルを飛ばす。チャーリーが早くて早くて追い付けない。
Guthook やTom らは自分達より先に出ていたらしく途中で追いつく。
トレイルマジックがまたあった。今度はビニール袋に入ったオレンジが看板に掛けてあった。
休みは少なく、チャーリーは先へ。もっとゆっくり歩きたいし、休みたい。
それよりもチャーリーはHiker Town に早く行きたがっていた。
のんびりと休みを取るガットフック達をスルーして行く。前を行くチャーリーの姿はもう見えない。
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正午到着なんて無茶は無理だったが、2:00pmに到着。チャーリーは当然到着済み。
Hiker Town は所有者が廃材を使って昔の町並みを作っていて、その部屋をハイカーの宿泊に開放している。
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チャーリーとそれぞれ部屋に入ったあと、オーナーの好意で車を借りてミニマーケットへ。
ほんとに最低限のスナックやドリンクばかりだが何よりうれしい。
既に滞在していたハイカー、あとから来たハイカー達と交流するのんびりした時間を過ごす。
このセクションはイベントが目白押しで、しかしたくさんのトレイルエンジェル達に会える、PCTの醍醐味を味わえるセクションでもある。
もしエンジェル達がいなければ過酷すぎるセクションだ。

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5/25(TUE) Hiking Day 26 24mi 5:30am-3:50pm(9:20)

"Aqua Duct"

日が上がりきらないうちに出発。夜に歩き出したハイカーも多かった。
なぜならここからは長い水場無しの区間だ。しかも17mi先まではろくに日陰も無く、暑さに晒される。
先に出ることをチャーリーに告げようと部屋の前に行くと人が寝ていた。
誰かと顔を覗くと!ダニエル!ジョー!
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後で聞いた話だが、ナイトハイクをして32miを一気に歩いたらしい。
ナイトハイクは暑さを避ける為にするのに、あの寒さの中しかも30mi以上とは。バカさゆえ、若さゆえか。
ひたすらに平坦なデザートを進んでいく。
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砂漠に咲く白い花。厳しい場所に咲く花は美しい。
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ここには大きく長いアクアダクト(水道管)がある。これは遠くロサンゼルスまで続いている。
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アクアダクト沿いにPCTは進む。
まるで川のようなものがパイプを通り、今度は道路の下を通るようになる。
アクアダクトを通るのもS.Cal の名物のひとつ。ここを歩くのを楽しみにしていた。
ダクト上を歩いたり、眺めたり楽しんで歩いた。
ロスではフィルターの通っていない水道水は危険だと言われたことがある。納得だ。
上手く日陰を探して休憩する。
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パット、トムとは今日も一緒になる。歩きながらチャーリーとたくさん話をした。
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彼が、僕が生まれ前に、日本に来たときの話。
七大陸最高峰の登山の話。
エベレストに登頂した話。そういえばと、今日が登頂記念日だという話。
日本の話。
日本の山の話。
長い退屈なトレイルを忘れて話した。
足をスライドする度、砂は舞い上がり煙をたてた。
周りにはJoshua Tree が増えてきて風景が変わっていく。まるでサボテンのお化けだが、このデザートに日陰をもたらす貴重な存在だ。
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州花のカリフォルニアポピーが黄金色の花びらをいっぱいに開いて咲いていた。
川の流れが見えるとアクアダクトも終わる。橋の下にガットフック達の姿を見る。
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彼らはナイトハイクでここまで歩き、今まで寝ていたらしい。
今日もそれほど暑くなかったのでナイトハイクの必要があったのか否か。
核心は終わる。今日もとんだハイペースだ。
道路からトレイルに戻るとプライベートランドを分けるフェンスに沿って緩やかな丘陵をいく。
標高もそれほど高くはないが見晴らしは素晴らしい。なんと荒涼とした大地か。
丸い飯盛山のような丘を幾つも越えて砂地を下った谷に水の流れがあり今日を終えた。
4:00pm前は早い終了だ。
今日も我が家を建て終えると、砂まみれの足を洗い、靴下を洗濯する。
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どんなにゆすいでも水は茶色いままだ。どれほどに細かい粒子なのか。
ガットフック達は先に進み、トムやパットはここに泊まるらしい。続々と他のハイカー達が来た。
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たくさんのハイカーで賑やかなCGだ。焚火の音と人の声を子守歌に眠る。


5/26(WED) Hiking Day 27 17mi 5:30am-0:00pm(6:30)

"into Tehachapi"

また驚く。ダニエルとジョーだ。
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昨日の昼過ぎから歩き始め、夜のうちにここまで来たらしい。すごいのか、すごいバカなのか。
今日はテハチャピに入る為に早く出る。
遠くから見ると丸い山だが、不安定な砂状大地に長いスイッチバックで歩く力が削がれる。
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蓄積する疲労感が大きいが、ゆっくりとしたペースも徐々に上がっていく。
チャーリーが来るかを振り返り見つつ気づくと一気に9.5mi、約4時間を進んでいた。
見晴らしの良い峠でゆっくり朝食を楽しむ。
足音にチャーリーかと思い振り返ると、髭が特徴的なハイカーが立っていた。彼はGeneral Lee 。
カッコいい言葉の響きに対して、意味は一般的なリー、ということ。
Lee という名前はアメリカでは一般的らしく、それを逆手にとるようなトレイルネームだ。
話を聞くと、彼は僕よりも一時間以上遅く出たが、もうここにいる。なんていう早さだ
チャーリーとすれ違っていないか聞くが会っていないという。
何かあったのでは。彼に限ってと思うが心配だ。
稜線に沿って白い風車が回っている。Wind Farm(風力発電)の施設だ。
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ビッグベアシティの前にもあったが、このエリアは規模が違っていた。
屋外シャワーはハイカーの為にあるのだろうか。それともジョークか。
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トラバースは標高を徐々に下げ、山の中から裾へ向かい景色が開けてくる。向こうには広い大地が。
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PCTルートに何か変更がある場合はかなりマメに情報がまわるのだが、全く知らない工事による迂回に出会う。
たいしたことは無いが、全く道の無いところに誘導される上にその目印が倒れて見えなかったりして面倒なことに。
ここにきてのスピードダウン。General Lee がずっと下にいる。どうやら道を間違えたようだ。
足場の悪すぎる斜面を無理矢理歩かされトレイルに戻るとTehachapi/Willow Rord のトレイルヘッドに到着。
恥ずかしそうに道を間違えたと言ってLee も降りてきた。
彼は着替えをしてからヒッチハイクをするようだ。臭いや見た目を気にするハイカーもいるのだ。
当初の予定では先のHWY58へ行くつもりだった。
しかし、このまま独走するのもどうかと思い、チャーリーを待つ。

Lee を見送り、昼飯を食べながらゆっくりするが、誰も降りてくる気配が無い。
1時間近く経過し、さすがに先に行こうかと思ったころ、ハイカーが降りてきた。
二人組のハイカーはダニエルとジョーで、驚く。
二人はやっと追い付けたと喜んでいるがチャーリーはいない。
チャーリーは道を間違えてしまい迂回してきた。
なんだか良く解らないが、チャーリーは疲れが溜まっているらしく、今日は調子が出ないとぼやいていた。
ダニエルとジョーは元気そのもの。若いって素晴らしい!久しぶりのチーム再結成だ。
チャーリーと先に行く話をしたが、ダニエルとジョーはHWYではヒッチハイクがしにくいのでここからが良いと言う。
チャーリーはテハチャピからまたPCTを離れる為、少しでも先に行きたかった。
長いこと休んだのでモチベーションがかなり低下していたので、たくさんの言い訳と保険をかけつつ、ダニエル達とここからヒッチハイクで街に行くことにした。

ここからはTehachapi とMojave に行くことが出来る。
どちらも中規模の街だが、Tehachapi はより大きい。

割りとスムーズにヒッチハイクできた。彼は優しく、テハチャピの街を案内してくれた。
グロセリーも幾つかあり人も多い街らしい。安いモーテルを探し出す。
一泊が$26、3人なので一人当たり約$9だ。アメリカはルームチャージなので助かる。
一部屋の管理は人数が違っても同じなら、日本の一人当たり取るのはどうかと思った。
チャーリーの到着を待って夕食に行くことにする。POに行きバウンスボックスをピックアップする。

Bounce Box はPCTハイカーの隠れたベースウェイト。
ハイキング中や時期で必要ないものを入れて順々に先の街に送って行く箱。
跳び跳ねる箱という意味の由来だ。ロングハイクの知恵のひとつ。

チャーリーとガットフック達が到着。彼らの泊まるモーテルへ向かう。
チャーリーは娘の彼氏がここまで迎えに来てくれて、姪の結婚式の為に、再びPCTを離れる。
忙しい人だ。
なので、ここでその到着を待つ。ガットフック達の洗濯が終わるのを待つみんなと寛ぎの時間を過ごす。
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近くのレストランで8人の大所帯の楽しい夕食。
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デザートの後にはクラッカー早食い競争。苦しむCrow Dog。勝者Josephine Pancoast。
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ハイカー同士、仲良くなり始めたこの頃、チーム名を付けるのがちょっとした流行り?になっていた。Guthook、Crowdog、Kerry、Moleman の四人はTeam"Road Walk"。
一説にはクロウドッグとガットフックの間でケアリーの取り合いがあるとかないとか。

相乗的恋愛風景也。

自分達四人にもチーム名をという話になり、チャーリーが、Fuck you、を日本語でなんて言うのか聞くので、Kuso-Yaro、だと教えた。
ここに、Team K.Y.が誕生した!
しかし、日本語と英語の発音が違う為、どうしても、ヤ・ロー、では無く、ヨ・ロー、になってしまう。
迫力に欠けるなぁ。
モーテルに戻る。クリスマスに振り付けをしながら歌う、子供に定番の曲があるらしい。
僕は聞いたことが無かった。曲名も知らない。それのPCT替え歌をロードウォーク中に作った。
チャーリーとまたここで離れ、ダニエルとジョーも父母兄弟と旅行(!)に行く為、一時、チーム解散となるので、替え歌振り付きで、披露する。
チャーリーと抱き合い、涙の別れ。
再会を祈り約束する。

別れがあれば出会いもある。

テレビで映画を見ながら夜更かし。
今日も元気でコーラが美味い!



-Turtle
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by hikersdepot | 2011-03-02 22:48 | PCT 2010 by Turtle