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PCTで履く
時々質問で、靴は何を履きましたか?と聞かれます。
これは答えに困ります。なぜかというと、一足の靴では無いからです。
僕はトレイルランニングシューズを使いました。
こういった靴の寿命は状況でかなり変わりますが、約500マイル、800キロが目安です。
2650マイルで考えると最低5足はかかる計算です。
僕は一足目が合わなくて直ぐに変えたので計6足使いました。

スルーハイカーのほとんどがトレイルランニングシューズを選んでいます。
ランニングシューズも多いですが、ウェットや雪の状況では極端に滑りやすいので、トレイルランニングシューズが適していると思います。
シャンクの必要性には賛否ありますが、全体重がパック込みで80キロを越える人には必要性を言う人が多いと感じます。
全体重が65キロ前後かそれ以下の場合はシャンクが無くても問題は無いかもしれません。実際に必要性を言う人は少ないように思います。

ランニングシューズとトレイルランニングシューズは大きく違いが無いように考えられますが、トレイルランニングシューズはフレックスポイントが爪先側のところにあり、サイズが適切ならばスムーズに足が運ぶように作られています。
特に登山靴メーカーのものは歩行特性を考えて作られていると思います。
ランニングシューズはフレックスポイントはあっても全体に柔らかい特徴があります。
走る時により足全体で柔軟に蹴れるように考えられています。平地を中心に考えられるためです。
ランニングシューズから派生したトレイルランニングシューズの中にはシャンク入りもありますが、無い場合ソールの厚みで足を保護する作りになります。
時々、トレイルランニングシューズ、ランニングシューズ、シャンクあり無しに関わらず、フレックスポイントが土踏まず付近で曲がるものがあります。
しかし、人間の土踏まず付近は曲がらないので、フレックスポイントが合わないことで足の負担は大きくなると考えられるので注意が必要です。
それからアッパーはメッシュなどを使った柔らかくて通気性の高いものがお勧めです。
日本ではあまり経験の無い渡渉もPCTでは少なくないので、濡れても乾きやすいものがより良いです。
ただし、砂漠地帯や乾燥した砂状のトレイルでは砂が入りやすいのでその地域だけは少し目の詰まったタイプも良いです。
防水シューズをあえて使うのもありかもしれません。
えっ、蒸れないかって?大丈夫。とっても乾燥してますから中までカラカラです。

僕は、ロングハイクにおいては通常より大きくということに違和感を感じていました。
しかし、日本で履いて問題の無い靴で足を痛めてしまったのです。
二足目買った靴は1インチ上のものでした。
3足目から6足目までは同じ靴で更に1インチ上でした。
しかし、2足目と3足目以降のものは、サイズが1インチ違うにも関わらず、アウトソール長はほぼ同じです。
足が大きくなったと思ってしまいますが、それは勘違いです。
実際、僕の足も大きくはなっていません。
足長も幅も日本での計測とほとんど変わりありません。

ランニングなどと同じで指が大きく広がり蹴り出す為に大きめが良くなった、感覚が変わったと言うことかもしれません。

ただやみくもに大きければ良い訳ではありません。
踵の収まりが良いこと。
甲の抑えが効くこと。
爪先が自由に動くこと。
感覚としていつもよりちょっと爪先が長い位にすること。
このあたりが選ぶ時のチェックポイントです。
加えてこの選びかたは広く言われているハイキングシューズの選び方とは違います。
2、3日であればもう少しタイトなものが力は入りやすいです。
あくまでもロングハイクにおいてはと考えて下さい。


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500mi 旅したシューズ。これから旅をするシューズ。


ここまでいろいろと説明しましたが、足は手と同じく身体の中で最も骨の数が多いデリケートな部位です。
ちょっとしたことで変形したり、痛みがでたりします。
ですので、最終的には履いた時に自分の足がしっくりきて喜ぶものを選ぶと良いです。
人間はデリケートな動物ですが、かなりいい加減にもできていると思います。
所詮感覚でしか判断のしようが無いのですから、失敗を恐れずに最後は自分を信じましょう。

これは僕の持説ですとお断りしておきますが、友人、知人、人が良いという靴ほど疑ってかかれ、ということです。
なぜならば、それはあくまでも主観でしかありません。
靴型は千差万別。
人の足も千差万別です。
足を、靴を知る人ほど簡単にこれが良いとは口に出来ません。
ですので僕もその端くれとして、自分の履いた靴はここには書きませんし、お勧めしません。

足が喜ぶ靴を履いて楽しいハイキングに行きましょう!

Lighten Up and Happy Trail !


-Easy Turtle
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by hikersdepot | 2011-02-17 09:56 | PCT 2010 by Turtle
The Saufley's Hiker Heaven in Agua Dolce, CA Day31-32 1 Zero Day
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Donna Saufleys この名前はPCTハイカーであれば誰もが記憶するトレイルエンジェルだ。
彼らはPCTスルーハイカーであり、ハイカーが求めるものを知っている稀有なトレイルエンジェルでもある。

自分の家の土地を、スルーハイカーが多く通る5月中旬から6月中旬にかけて、解放し迎え入れている。
Wrightwood からTehachapi もしくはMojave までの中間に位置し、街の中をPCTルートが通る、ヒッチハイクを必要としない、重要な場所だ。

しかしとても小さくモーテルも無いこの街はPCTルート上で空白の区間だった。
そしてスルーハイクをした時にその必要性を感じた彼らが作ったのがHiker Heaven だ。
彼らは、ハイカーが必要とするものを十二分に提供し、ハイカーが不必要するものは何も与えない。

みんなが泊まる常設テント。
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テントの中にはコットが四つ。
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PCTでは数多くトレイルエンジェルの家に泊まらせてもらうが、ここはその最初の場所だ。
ほとんどのハイカーここに立ち寄る為、二泊以上の滞在は原則禁止で次のハイカーに譲るのだ。

ここは多くのトレイルエンジェルが集まる。グロセリーから送ってくれたJJ というトレイルエンジェルの彼は,、Saufleyがいないときの代わりとなってサポートしてくれる。
洗濯はドナの奥さんが一人ずつやってくれる。しかも細かいリクエストまで聞いて。
まるで母親のように優しい。

さらに洗濯中もしくは滞在中の衣服は用意してあるので着替えは必要ない。もちろんタオルも。
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ハイカーが送ってくる荷物がたくさん積んである。
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玄関の近くの建物の中にはコンピューターのスペースや、荷物を出す為の秤等。
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Agua Dolce はとても小さい街だ。しかし、グロセリーのSweet Water、Sweet Water Cafe、Pizza、と2日程度過ごすには十分。

着いた日の夕食は、みんなで自転車に乗って、大好きなピザにありつきに行く。
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ちょっとした手品で楽しむ。
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夜はみんなが集まれる室内のスペースでPCTのDVDを見て楽しむ。日中の暑さが嘘のように寒い。
自炊ができるようにキッチンも開放されているため、朝食はパンケーキを作ったり、ベーコンをカリカリに焼いて(揚げて?)食べた。
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ここはLos Angels county なので、街中まではハイウェイで30分位とかなり近いため、日に何度かトレイルエンジェルが街の大きいグロセリーやREIまで連れていってくれる。
REIでは、やはり水に苦労するS.California の対策で、日本から送ったポンプタイプ浄水器のフィルターを買う。

2日前からの腹痛は治まらずつらい。
ファーマシーで買った薬は胃薬だった為全く効かず、チャーリーに教えてもらって下痢止めを買う。
名前はimodium。効果は直ぐに現れた。さすがアメリカの薬は強い!これ以降の必需品となる。
強すぎて良くない部分もあるようだけど。
ジョーのリクエストでトランプをして時間を過ごす。とてもリラックスした素晴らしい時間が過ぎて行く。
キッチンのあるパブリックスペースには、Hiker Register(※1) がある。
その中に、Yas の名前を見つけた。久しぶりの日本語だった。

スタートとゴールにあるモニュメントの模型。
これは、Hiker Heaven のモニュメントになってます。
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レストランで夕食中に、あなた達 Hiker Trash ね、と女性が笑いながらフレンドリーに話しかけてきた。
なんだかHiker Trash という言葉が誇らしく感じた。

楽しい時間があっという間なのは世の常というものか。明日は再び北上の旅が始まる。

次の街の Tehachapi もしくは Mojave はまさに荒野の中にある。。その途中には、Mojave Desert(※2) が広がっている。そして、Hiker Town、Aqua Duct と見所が多い。

人の欲とは如何に深いものか。また今日も暴飲暴食、そして夜が更けていく。


Happy Trail & Go simple !


Pop Boy


※1 Log Book とも言う。ハイカーが通過する時に書くサインブックだが、後に続くハイカーへのメッセージブックでもある。
※2 Desert 砂漠とは異なる。荒野、不毛の土地というイメージに近い。


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by hikersdepot | 2011-02-12 09:29 | PCT 2010 by Turtle
Wrightwood to Agua Dolce Day 27 - 30
5/17(mon) Hiking Day19 17mi 9:00am-6:30pm(9:30)

Hike up !

朝食はたっぷり、ということでEvergreen Cafeに行く。
昨日の顔ぶれに合わせてDannyに再会。皆はMt. Baden Powellを迂回するか話していた。
PCTは危険だと判断したら、迂回して進めるAlternate(代わりの) Routeがある。
特に今回はMt.Baden Powell を下りたIslip SaddleからのDetour(回り道!遠回り!迂回路!)がAlternate Routeにぶつかる。
要は、本来遠回りのはずのAlternateが近道になるということ。なんという皮肉。

腹いっぱいの朝食はパティソーセージ※1(2)とハッシュドポテト(手のひら二つ分)にスクランブルエッグ(卵2個分)、とどめはトースト(2枚)。
いやはや腹が膨れた。さあ何時まで持つかな。
チャーリーは約束よりも少し遅れて、8:30amくらいに来た。
卒業式を終えたばかりの娘Nicolaが送ってきた。
彼女は年も若く愛らしい雰囲気で、チャーリーの可愛がりっぷりも解るような気がした。
トレイルヘッドに戻り出発の準備をする。
別れの時、チャーリーとニコラは軽く抱き合い、涙を浮かべていた。
自分も妻の顔を思い出す。

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しばらくは歩きやすいトレイルを歩き、再びHWY2にぶつかる。ここからがMt.Baden Powellへのスタートだ。
大きいスイッチバックを繰り返し上がって行く。徐々に雪の量も増え、完全な雪に。

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White Beard と3rd Monty に出会うが彼らは歳もあり雪が苦手なようだ。深さは3feet位か。
沈むので恐怖は無いが、大きいスイッチバックを刻む斜面だけあり、かなりsteep(急斜面)だ。
一歩ずつ確実に上がるが、段々足の運びが落ち止まる時も。
やっと視界が開けると山頂もすぐだ。
PCTには珍しく山頂を通る。

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標高9400feet(2800m)はさすがに見晴らしが良い。
下は雲に覆われていて、なんだか雨が降りそうな天気だ。
下りはトラックも錯綜する上、平らな場所は道も分かりにくい。
登りと違い、トラバースも多いため集中力が必要で慎重に先に進む。
尾根を辿り山を巻く。尾根の切り替わりは道がわかりずらく、コンパスで慎重にルートを判断する。
明らかに歩いている数が少なく、トラックもほとんど見当たらないところもあった。

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最後の頼りはチャーリーの持つGPS。
ひやっとする急な斜面のトラバースを下ると所々トレイルが現れ始めるがやはり東斜面は大量な雪だ。
ジープロードが並走する地点で二人ともギブアップ!ジープロードを辿って下りる。

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冷たい風が吹き、雪が舞い降りてきた。
ちょっとちょっと砂漠地帯の5月だよ、とチャーリーとツッコミを入れてしまう。
風は強く、ガスが出て来る。
やっとIslip Saddleへ。結局、Old Scoutの言う通り10時間かかった。
今日はここで終りだ。

パーキングが目の前のトレイルヘッド脇で幕を張る。
今日はデザート付きの夕食でチャーリーの好きなPowder Doughnut(粉砂糖のかかったミニドーナツ。
Hostessが美味い)を持ってきていた。
日も暮れる頃、トレイルから下りて来る人影が、Daniel(兄)とJoe(弟)の兄弟だ。
彼らは初めはトレイルネームが無かったが決めたらしい。
ダニエルはDouble Check(二度確認。忘れ物防止だ。耳が痛い)と
ジョーはCalorie(食べ物を買うときに必ずカロリーチェック、更にそれを高い記憶力で覚えている)になった。
が、チャーリー含め名前で呼び合う。
みんな、スタートが一緒、ということに何か特別なものを感じているようだった。
明日から四人一緒に進むことになる。
今夜は雨が降っている。



5/18(tue) Hiking Day20 22mi 6:30am-5:30pm(11:00)

Detour !

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昨夜の雨は明け方も霧状になって落ちてきていた。
ここから山を辿り北上するのが本来のPCTだが、Detourは谷に沿って山を下りる。
White Beard と3rd Monty が山から下りてきた。
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先に一人出発。
レインジャケットを着るほど悪い天気では無いので、ウィンドシャツだけで歩くが気温は低く寒い。
山肌をトラバースしながら少しずつ標高を下げていくと川沿いに出る。
キャンプグラウンドで湿った道具を乾かしながら3人を待つ。
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Fire Departmentが山火事防止の見回りに来ていた。
日本でも冬に起きることはあるが、日射しの暑さでなってしまうため、予測も難しいのだろう。
頭が下がる。お陰様です。
脆い岩質の場所を抜けると、景勝地である Punchbowl(すり鉢状盆地) に着いた。
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ベンチ寝ている変なハイカー、Transient(変わり者、浮浪者というトレイルネーム)がいる。
彼とはビッグベアのホステルで同室だったが、自分を良く知っているのか、実に変わり者だ。
PCTハイカーは変わり者の集まりだが、彼はもっと変わっている。

昼飯を食べると、いよいよ道路歩きになる。突然車が止まる。
トレイルエンジェルでDetour のより良い道やこの先にいるトレイルエンジェルを教えるため車で回っているそうだ。
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楽そうに思える道路歩きは、反動が大きい為に足への負担が大きい。
退屈でどうしようも無い。
そして長い。
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みんなで話をしながら歩く。3人とも足が長いのか早いのか。付いていくのが精一杯。
歌を歌う。アメリカの国歌やカナダの国歌、君が代。
チャーリーは君が代の旋律がとても好きだと言っていた。
40年位前に日本で聞いたとき感動したらしい。

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今度はダニエルが横笛を吹き始めた。そして歌う。
ブレーメンの音楽隊?それとも、カメルーンの笛吹男?四人は進む。
後になって知ったことだが、ダニエルとジョー兄弟は神父の父を持つ敬虔なキリスト教徒だ。
そして少しネイティブの血が混じっているらしい。
ダニエルはそれが一つのきっかけとしてネイティブの音楽を笛で吹き始めたらしい。
独特なとても心地の良い音色だった。
なぜか途中からクリスマスソングを歌い出す。共通のメロディだ。英語、日本語で赤鼻のトナカイを歌う。

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PCTトレイルでは無いので、水場もほとんどなければ、キャンプグラウンドも無い。
まぁどこに寝たって、ハイカートラッシュですから、良いんですけど。
ただ道路沿いで私有地も多く、禁止している場所もあるので、簡単に行かない。
また車から声がかかり励ましの声。感謝。
Little Lock という小さな街の近くを通るので、そこで泊まる場所を探す。の、前にまずは腹ごしらえ。
Charlie Brown (某お犬様とは関係ありません)で美味しいミルクシェイクを飲む(食べる?)ことにする。
良く知ってるシェイクだが、本場アメリカはアイスから作るのでより美味しく、Flavor も様々だ。

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お気に入りは、Choco Dough(ドーナツの生地を団子状にしたものにチョコをまぶしたものとお考え下さい)。
チョコレートアイスにチョコドウの組み合わせは考えただけでゾクゾクくる。
ついでにコーラでさっぱりするのがお勧め。
そのあと、モーテルまで歩く。
しかし、やる気の無い酷いモーテルだった。ふとダニエルが今道すがらに声をかけられたと言う。
話を聞くと、自分達もすれ違っていたらしいが、近くに住む女性の医者がうちに来ないかと言っていたらしい。
彼女も夫もトレイルネームを持つハイカーで、彼等の友人がPCTスルーハイクをしたらしく、今年のDetour の状況を知っていて、自分達も何かが出来ないかと考えていたという。
本当に言葉が無い。

彼女の家に行く前に夕食を取りにメキシカン料理のお店に。
メキシカンはアメリカの国民食だ。
待ち合わせの場所で会ったのは、White Beard と3rd Montyだ。
トレイルエンジェルの彼女の家は今日歩いてきた途中にあり、農家もやっているため、それはアメリカらしい広大な敷地を持っていた。
トランジエントが先にいた。
ここはブドウ、リンゴ、バナナを作っているようだ。
動物もたくさんいて、何匹かわからない犬、猫、馬、羊、ブタ、それにラマまで。
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庭に各自寝床を作る。
トランポリンのある家、日本で見たこと無いな。
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家のジャグジー&プールも使わせてくれて、遅くまで遊ぶ。
ダニエルとジョーは若い、はしゃぎまくり。
ダニエルに、奥さんはどうしているのか、どう考えているのか、なぜ一緒じゃないのか、と質問責めに。
水鉄砲で黙らせた。楽しい夜はいつまでも続いた。



5/19(wed) Hiking Day21 19mi 7:00am-5:30pm(10:30)

Long Road Walk

朝は比較的のんびりの7:00起きだが、いやいや眠い。朝食を頂き出発。
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昨日ピックアップしてもらった場所に戻り、スタート。
道路をたどれば良いのに、ショートカットだと言って突っ切ろうとする。
道なき崖やジープロード、崩れるトレイルを進み、道路を辿る三倍以上かけてDetourにやっとたどり着く。
当然休憩。水を補給。無駄に疲れた。
日射しの暑い道路は照り返しも暑い。
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長い峠道でやっと着いたところに大きい木があり座り込む。
昼飯を食べていると通りすがりトレイルエンジェルが水を配って回っているらしく声をかけられる。
オレンジをもらい喉を潤す。
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彼が去ってしばらくするとまた別のトレイルエンジェルが。
今度はゲータレードとマックのハンバーガー。お腹いっぱいだ。
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道路からジープロードに入るところが分かりづらく、今度は人の家の庭を横切り崖を下りてやっとジープロードへと出る。
今日はABC順に単語を言ったり、思いついた単語を出して順に記憶していくゲームや物語を作るゲームをした。
ジョーは若さもあり素晴らしい記憶力だった。
ゲームに飽きてきた頃再び道路にぶつかる。
そこから少ししてBlum Ranch という農場に着く。
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ここの経営者は今回のPCT Detour の為に臨時でトレイルエンジェルになってくれていて、日陰や水、トイレを提供してくれた。
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Blum Ranch はこの地域を開拓した最初の農場で有名な農場のようだった。
主もその夫人もとても素敵な空気をまとっていた。
そのジーンズとサスペンダー、さりげなく着てパンツにインしたチェックのシャツは男の格好よさに溢れていた。
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主にフルーツを作っていて季節には観光農園もしているようだ。
受付の冷蔵庫のなかには、たった50セントの冷えたPop(炭酸飲料)がたっぷり!
味はほとんど変わらないが、激安のShastaシリーズはハイカーの味方です!
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彼等の話を聞きながらPopを飲み過ぎたのか、この後お腹を壊した。
この先のキャンプグラウンドまで行ってロードウォークを終わらせたかったが、時間を費やしすぎた。
Antonという小さい街のメキシコ人経営のチャイニーズレストランは以外にも腕が良く満足。
箸を上手く使う僕を、ダニエルとジョーは珍しそうに見ていた。
チャーリーは意外に箸使いが上手かった。
あと5miを歩く予定だったが、チャーリーのモチベーションは終了。ちょっと拍子抜けだ。
街の脇を通る列車の線路を越えた広い空き地に寝る。
星が綺麗だった。

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5/20(Thr) Hiking Day22 13mi 8:00am-13:30pm(5:30)

into Heaven

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僕の装備を身にまといご満悦のダニエル。

街のグロセリーが開くのを待って朝食を。チーフダディとマックスがいた。
彼らはここに荷物を送っているらしくPOが開くのを新聞を読みながら待っていた。
ロードウォークは辛く、腹痛は収まらない。
映画のロケに使うセットを作る会社があり、立ち寄り休憩させてもらう。
○○散歩みたいだ。
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やっと着いたKOAキャンプグラウンドはPCTを通過する為、Hiker Friendly だ。
腹痛にも関わらず、アイスを食べて力をつける。
変わり者Transient やYeahBut、EEと再会。
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ここから久しぶりのトレイルに戻り一気に7miを進み、ハイウェイの下の大きいパイプのトンネルをくぐると、Vasques Rock という映画のロケ地にも使われた景勝地へ。
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昔の浸食によって造られた不思議な岩と風景が美しい場所だ。
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2度目の対面。Rattle Snake aka ガラガラヘビ。すさまじい音で恐ろしい。
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そしてここを抜けると、PCTで最も有名なトレイルエンジェルの家"Hiker Heaven"があるAgua Dolceだ。
Agua Dolce(Sweet Water、甘い水の意)はこの砂漠のなかでも水がある貴重な土地だったのだろう。Sweet Water というグロセリーで果物を食べていると、Hiker Heaven まで送ってくれるという人がいて、車に乗っていく。
彼はこの時期滞在してハイカーをサポートしているらしい。
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とうとう、やっとHiker Heaven に着き、ここまで来たのかと感慨深い。
彼らは着替えや屋根の付いた大きいテント、シャワーなど提供してくれる。
今まで会ったハイカー達にも出会う。
まだ先は長いが、1ヶ月が経ち、思いにふける。

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-Shin aka Pop Boy

※1 平たく、ハンバーガーの肉のように、パティ状にしたソーセージでこんがり焼けるととても美味しい。アメリカでは一般的に広まっている。
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by hikersdepot | 2011-02-03 09:31 | PCT 2010 by Turtle