人気ブログランキング | 話題のタグを見る
South Lake Tahoe, CA around Reno, CA / Day83 – Day85 Part2
7/14(wed) Zero19
“Shopping”


チャーリーはずいぶんと調子良く勝っていたらしい。
昨日ジョーが聞いた時には、$5000は勝っているようなことを言っていた。
正直それには驚いた。
なるほど、その味を覚えてしまうと賭け事はとても魅力的なのだろう。
ところが今朝のチャーリーは冴えない顔。
どうやらReno では女神が微笑まないらしい。

昼食や夕食よりも朝食が好きなチャーリーは、昨日あれほどお腹いっぱいだと言ったのに、ブレックファストブッフェに行こうと言う。
一晩経てばお腹も空くので異存は無い。
注文して目の前で作ってもらうオムレツは美味しかった。
日本と違って中に入れるものが様々選べるのだ。
好きなものを好きなだけ、お腹いっぱいに食べる。

チャーリーはホテルにあるスパを昨日に引き続き予約して楽しむことにする。
どれだけスパ好きなんだ。
その間プールにでも入っていれば、と言われたが少し街を散策しに行くことに。
といっても、カジノ街の昼間など、汚い所しか見えない魅力の無い街なのだが。

Las Vegas は白人が多い、ネオンの綺麗な大きな街だ。
Reno はメキシコ系やアジア系がその街の多くを占めている。
比較的どこにでもあるような風景だが、SLTもものすごく綺麗だっただけに違和感を感じる。
悪い言い方をすれば安っぽさを感じるといったところか。
Las Vegasは街全体が遊園地みたいに華やかで、ショッピングモールもあって楽しい。
しかし、Reno は思っていた以上にこじんまりしていて地味だった。

これといってすることも無く、ジョーの催促でゲームセンターに行って遊ぶ。
何年ぶりだろうかというほどの懐かしい環境だ。
専用のコインに替えて遊ぶ。
僕もそれほどゲームセンターのゲームは得意ではないが、年の功かジョーよりは上手い。
コインはあっという間に無くなってしまう。
まだチャーリーが終わる時間にはならないようだ。
ホテルに入っているスターバックスカフェでジョーと何かを話して暇つぶし。

チャーリーが戻って来たら、Let’s Go お買い物!
まずはSierra Trading Post へ。
昨日の今日でスタッフの僕たちのことを覚えていた。
ジョーも今日は悩まずに昨日の獲物をレジへと持っていく。
通常の半額以下といったところか。

さすがに小腹が空いたのでブランチ。
昨日通った時も気になっていた80年代をテーマにした“Joe’s Diner”
外観は古いバスになっている。
ここはクラシックなアメリカンフードを食べさせてくれるレストラン。
僕らの大好きなミルクシェイクももちろんある。
それからSloppy Joesがおすすめだ。
スパイシーなミートソースをハンバーガーのバンズで挟んだもので、元は南東部の料理だ。
南東部のフロリダなどはキューバ、メキシコの影響が色濃くスパイシーな料理が多い。
ミルクシェイクは初モルト入り。
確かに鼻に独特の香りが抜ける。
きっとクセになるのだろう。僕にはあっても無くても良いと思う。

Sloppy Joesは正直なかなかの旨さで新しい発見だ。
冷凍では無い細切りのフレンチフライはものすごく美味しい。
アメリカのバーガーのパテやポテトフライは冷凍ものでは無いことが多い。
日本で食べているものとは大違いだ。
ミルクシェイクもアイスクリームとミルクでその場で作る。
日本のアメリカンフードは見た目だけものがほとんどだ。

やっと、いよいよ、夢にまで見た(見てないけど)、パタゴニアアウトレットに向かう。
ハイウェイに乗って街を外れた、寂しい風景の中になんのアピールも無く建っていた。
思わず興奮!やった!

思い起こせば長い年月。
約10年前。グレイハウンドバスに乗りアメリカを放浪した。
各地のパタゴニアによっていくのが楽しみだった。
その当時日本にはまだアウトレットは無く(北海道にあったがアウトレットオンリーでは無い)、
ソルトレイク(オリンピック前でほんとに田舎町だった)のパタゴニアアウトレットに行った時を思い出す。

South Lake Tahoe, CA around Reno, CA / Day83 – Day85 Part2_e0128835_15284749.jpg

ソルトレイクと違い、ここはFactory Outlet なので外観もお店らしくはない。
大きな倉庫の一角に店を構えている感じだ。
広い敷地面積を想像していたが、普通だった。
品番落ちの商品が格安で売られている。
ちょうど日本に送る荷物もあるので、甥や姪の為、妻や親のものを物色する。
チャーリーとジョーにとってはパタゴニアは興味の対象外のようだ。
姪は生まれたばかりで、気が早いと言われればそれまでなのだが、彼女の為に選ぶ。

South Lake Tahoe, CA around Reno, CA / Day83 – Day85 Part2_e0128835_15285446.jpg


ジョーの買い物が終わり、僕の買い物も終わった。
となれば、South Lake Tahoe に戻る!わけにはいかない。
チャーリーの番だ。
カジノで一気に負け、$5000は全て消えたらしい。
が、少しは取り返したらしい。
それを元手にという訳では無いが、カメラを買うらしい。

数日前、気づかずに川を渡り水没したカメラの代わりを探しているらしい。
まずは安売りでおなじみの“Best Buy!”
日本で言うと、○マ○電器に行くようなものだろうか。
カメラはほとんどが日本メーカーのものばかりだ。
低価格なものは韓国製が多い。

チャーリーが今まで使っていたものはキャノンで、色合いが綺麗に出る。
そういったことにこだわりがあるように思ったがそうでもないらしい。
僕はオリンパスの防水カメラを使っていて、それと同じが良いと言う。
古いモデルなので同型は無いが、新型が置いてある。
僕はカシオやペンタックスも勧めたがオリンパスが良いと言う。
写りの色目が少し違ってしまうのを気にしたのだが、おかまい無しだ。
値段は日本とそれほど違いは無いだろうか。

ここですんなり買うのかと思いきや、店員の態度が気に入らない、とチャーリー。
コストコで見てみようと言うことになる。
日本でも大分おなじみとなったコストコはこちらでも人気があるようだ。
今までも各地でその看板を見て来た。
コストコは会員制でカードを持っていないと入れない。
チャーリーは、大丈夫だ、と強気だ。
しかし、すんなり通れる訳も無く、登録場所で結構時間を費やし、一時的な許可証を手に入れることができた。

コストコは安いと言っても、大きなパッケージだから安いので、買いづらい。
主に安いといってもその大半はPB商品が中心だ。
その中で家電はセット売りというわけにもいかないので、単品でまあまあ安い。
驚きなのはその売り方だ。
通常は箱に入っているものも、ここではブリスターパッケージ。
まるでオモチャかと思ってしまうくらい雑然と積み重なっている。

個人的にはこういう売り方も良いと思う。
正直、定員ばかり多くて、接客もろくにしない家電量販店で、
後で高値で売る為なのか、コレクターの為なのか、
意味の無い過剰包装を上乗せされた家電を買うのは、好きじゃない。
ブリスターパッケージもどうかとは思うが、こういった簡易パッケージで十分だ。
紙に包まれているだけでも十分なのに、と考えていると、チャーリーが決まったらしい。
少々ごついが、立ち上がりも悪く無い、一つ前の機種だ。
メモリーはXDだったが、チャーリーは変換アダプターを使ってmicroSDを使うから良いらしい。
ところが、その商品が現品限りなのだという。
僕はそれでも良いのだが、チャーリーはディスカウントが出来ないなら嫌だと言う。
お店側も、申し訳ないが出来ない、というので困った。
ここから20〜30分離れた別のコストコには在庫があると言う。
行くしか無いだろう。チャーリーのお陰でここまで楽しんでいるのだし、断る理由も無い。
気がつくと太陽も既に角度を付け始めている中、二つめのコストコへ着く。

こちらのコストコにはたくさんの在庫があった。
少しは店舗間で分け合えば良いのに。
車に戻って、ブリスターパックを開こうとする。
僕のナイフを貸してくれ、というので出そうとしたら、無い。
どこを探しても無い。
どうやら、ホテルに忘れてしまったようだ。
ハプニングは僕の真骨頂だが、がっかり。
チャーリーは嫌な顔せず、ホテルに電話をしてくれた。
ナイフはあったらしく、ホテルの戻ることになる。
迷惑かけてごめん。
でも二人とも、気にしないでいいさ、と素知らぬ顔だ。
ありがとう。
South Lake Tahoe, CA around Reno, CA / Day83 – Day85 Part2_e0128835_15283573.jpg


無事にピックアップして、太陽が沈む台地を湖に向かって走る。
来たときとは違う道を通るらしい。
ジョーと僕に見せたいものがあると言う。
道すがら、たくさんの廃屋を見かける。
ハイウェイが通る前にあった小さな街らしい。
ハイウェイが通り、誰も止まることの無くなった街は静かに消えたのだ。
開発は点と点を結ぶが線が太くなることは無い。
便利なのかも知れないが、歴史のある街が次々と消えていく。

向かった街はCarson City。ネバダ州の州都だ。
Las Vegas は誰でも知っているような有名な街だが、州都では無い。
州都の中心地にはCapital が象徴的に建っている。
それを眺めながら、チャーリーは車を止めた。
もう時間は遅く、そとは暗かったが小さなネオンが光っている。
カジノ、それもルーレットが有名な街らしい。
歴史は古く、Las Vegas よりも前からカジノで栄えた街だった。
ここはもう一つ、郵便の発祥ともされているらしく、その碑を見せたかったらしい。
その道は険しく、僕たちが通って来た道も含まれている。
死んだ人もいたらしく、当時の過酷な状況が伺える。
短い時間の滞在だったが来られて良かったと思う。

今日は朝から中途半端な時間に食事をしていたから、夕食はいらないと話していたが、
やっぱり時間が経てばお腹がすく。
気づけば時間は8時を過ぎようとしていた。

South Lake Tahoe の街に戻って、どこかに食べに行こうと話になる。
ちょっとだけ、高く無いものを、ということで“Denney’s”へ行くことに。
そう、あの日本でも有名なファミリーレストランのデニーズだ。
こちらでも比較的低価格で知られているが、接客も程度が低い。
店内の雰囲気は似ているのだが、店員は大違い。初めて入ってびっくりした。
店内の込み合いもそこそこなのだが、ウェイトレスの対応が雑。
客自体も、比較的ヒスパニックや若い層が多く見られる。
まあ日本でも同じようなものか。

ブレックファストは人気があるらしく、売りの一つがいつでも食べられるブレックファストメニュー。
軽くするつもりが、ハンバーガーなどに目がいってしまう。
結局、気分だけ少し軽い、チキンサンドイッチを食べてみる。
ここまで、こういったチェーン店には入ってこなかった。
入ってみて改めて、単調な味に納得する。

Harrah’s のホテルに入り、チャーリーはリベンジへ。
ジョーはテレビに釘付けだ。
僕はごちゃごちゃと、片付けと準備に忙しい。

明日は準備日。
食料計画も考えなくては。
明日はばたばたと忙しく時間が過ぎて行ってしまいそうだ。
チャーリーもジョーもいつもと変わらずのんびり。

毎日遅くなってしまって体がだるい。
街にいるとついつい時間の感覚が狂ってしまう。
今日も明るい夜が過ぎて行く。


7/15(thr) Zero20
“Am I ready?”


今日は朝から忙しい。
チャーリーは今までおろそかにしていたジャーナルのアップを急いでいる。
しかし、こちらは買い物や郵便局へ行って欲しかったので、車を出して欲しい。
昨日も買い物のチャンスはあったが、結局逃してしまった。
チャーリーは友人が全て食料や行程を考えて送ってくれるので、苦労は無い。結局パソコンを持ってチャーリーはグロセリーへと向かう。
僕とジョーの買い物中に、車の中で忙しくタイピング中だ。
いくつかのカードボードボックスをハードウェアショップでもらいホテルに戻る。

ここから先は今までと違い買い物がしづらい場所が多くなる。
そのため、何カ所かに食料を送っておく必要がある。
街に降りることも不可能ではないが、今までと違い街が遠いのでヒッチも難しい。

送ろうと思っていたBurney Falls S.P.がオープンしていないというジョーの情報で予定を変更せざるを得ない。

送る予定は、まずはBelden, CA。
ここはトレイルエンジェルに代わりにPOでピックアップしてもらう。
そうすることで到着が週末になってもスムーズに荷物を受け取れる。
電話は上手く出来ないので、チャーリーに代わりに電話してもらう。
次はBurney Falls SPの代わりにOld Station, CA。
ここもポストオフィス宛に送る。
それ以外はなんとか現地で食料調達が出来そうだ。

ベアキャニスターに必要の無くなった荷物を詰め、お土産も一緒に詰める。
それ以外にも、買った靴を先々の街へと送ることも忘れないようにする。
次に靴を交換するのは、カリフォルニアを越えた、Ashland, OR。
バウンスボックスと合わせて送ることにする。
その次は、ワシントンとの州境、Cascade Locks, OR。
もう少し先まで行けそうだが、判断が難しい。

慌ただしくPOへと出発する。
時間ギリギリの3時前に到着してまとめて荷物を送る。
送り賃が結構の額になるのだが仕方ない。

肝心の折れたポールの代わりがまだ届かない。
明日に本当に届くのかどきどき。
サポートしてくれている、F氏に確認を取ると明日には届くとのこと。

ホテルに戻り、だいたいのパッキングを終え、ゆっくりとする。
チャーリーはまだまだ終わりそうも無い膨大なジャーナルアップに追われている。
いつも携帯からアップしていたが、それがちゃんと出来ていなかったらしく、全てやり直しているそうだ。

ここのブッフェはとても豪勢で有名なそうだが、一度も行っていない。
チャーリーはどちらでも良いらしい。
ジョーはお金が無いから、行きたくない、と言う。
僕はせっかくだから行ってみたかった。
かなり高い階のフロアだから景色だって綺麗に違いない。
ジョーの分は僕が出すから行こう!と僕は言う。
チャーリーは笑いながら、すごいな!と言う。
ジョーは、悪いよ、と言いながらまんざらでもない。
話は決まった。
しかし、チャーリーは食事を食べる気分ではないらしい、それどころでもない。

日暮れ間近の7:00pmくらいに行く約束をするが、その間の時間つぶしはどうしよう。
ジョーはゲームセンターに行きたいと言う。
既に時間のある時に確認しに行ったのだと言う。
Reno のホテルよりも大きく、いろいろなゲームがあったと大興奮だ。
ジョーはチャーリーからお小遣いをもらったので気持ちが大きくなっている。
早く行こうよ、と僕を誘う。

ゲームセンターはカジノフロアの下にある。
華やかで騒がしい所を抜けて階下へ向かう。
Reno と比べると家族連れが多いせいか、確かに広く大きいスペースだ。
とても単純で、4〜5歳の子でも遊べる簡単なものから、
日本でもおなじみのレースものやガンシューティングのゲームなどがある。
背伸びしてきれいな格好をして来ていても、未成年はカジノで遊べないので、結局ここに集まる。

ジョーはとても賢いが、若いせいか何でも勢いに任せてしまう所もある。
ゲームでもその性格が出ていて、一緒に対戦するゲームはだいたい僕の勝ちだ。
二人で夢中になっていると、後ろにはゲーム待ちの少年達が。
大人げなくてごめんね。

あっという間にお小遣いもなくなり、部屋に戻る。
チャーリーはまだまだ時間も労力もかかるらしく顔が疲れている。
とはいえ、ずっと集中することもできないし、疲れてしまうので、食事に行く。
チャーリーのことだ、今食べなければまた後で“お腹空いた”と言い出すに決まっている。

レストランフロアに行くと、想像通り、綺麗な景色が見える。
ブッフェ以外に、高級なグリルがある。
こちらはブッフェよりもひとつ上の高級感があり、座っている人達は、いかにも、な感じだ。
チャーリーが、様子だけ見に行ってみようよ、と店内におかまい無しで入って行く。
それに付いて、ジョーと僕も見学させてもらう。
店員の冷たい目線をかいくぐり通り抜けた。
こちらの方が、湖と街を一望できる、素晴らしい眺望だった。

景色より食い気、ということで気を取り直してブッフェに向かう。
ブッフェは、まあ、安くは無い。
先に支払いを済まし、席に案内されるのを待っていると、一番手前の席に見たことのある顔が。
Non Stop とその彼女、そしてPaparazzi だった。
本当に久しぶりの再会を喜ぶ。
彼らは、僕らの格好を見てずいぶんきれいになったなと驚く。
既にデザートを食べ終えたようで、あまりゆっくりは話せなかった。

席に案内されてドリンクの注文をしたら食事を取りに行こう。
同じホテルでも料理の内容は違っている。
こちらの方が種類も多く、バラエティに富んでいる。
意外に何が旨かったかというと、寿司だ。
巻き寿司しか無いが、そのお米もネタも日本と同じような味がするのだ。
その中でも嬉しかったのが、カッパ巻きだ。
日本のキュウリと同じような味がする。
鉄火巻きも嬉しい。
カリフォルニアロールはご多分に漏れず。

デザートを食べたチャーリーは早々に部屋に戻ってしまう。
まだまだ、ジャーナルのアップが待っているらしい。
ご苦労なことです。
僕達はその後も食べ続け、肉に野菜に米に麺に、と網羅していく。
最後はフルーツでまとめることを忘れない。

カジノの街で過ごした日々。
少しだけトレイルのことを忘れて楽しんだ。
明日からはトレイルを歩く日々が待っている。
非日常から日常へ戻る、生活へ戻る。
休みは終わりだ。

Life is Backpacking.
Backpacking is Life.


- "easy" Turtle

by hikersdepot | 2011-09-21 23:07 | PCT 2010 by Turtle


<< South Lake Taho... South Lake Taho... >>